デジタル人材の育成

2023年度未踏ターゲット事業(リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクト概要(黒瀧PJ)

公開日:2023年10月6日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 香取 勇一(公立はこだて未来大学 システム情報科学部 複雑系知能学科 教授)

2.採択者氏名

  • 黒瀧 悠太(GMOペパボ株式会社 SUZURI事業部 シニアエンジニアリングリード)

3.採択金額

  • 1,000,000円

4.プロジェクト名

  • リザバーコンピューティングを活用したオフライン環境でのセンサーデータのリアルタイム可視化・分析ソフトウェアの開発

5.応募枠

  • 通常枠

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請プロジェクト概要

本プロジェクトは、オフライン環境下におけるセンサーデータのリアルタイム表示とリザバーコンピューティングによるデータ解析を実現します。センサーをマイコンに接続するだけでデータ取得から可視化、そして分析までをProgressive Web Apps(PWA)を用いた統合環境で実行することができます。利用者に対してセンサーデータの取得・分析にかかる労力の削減をもたらすことができます。また、リザバーコンピューティングによるデータ解析をオフライン環境下のエッジデバイス上で実現できるため、今後さまざまな社会実装事例に応用できます。
現在はセンサーデータのリアルタイム可視化とログ保存の実装が完了しています。今後は本プロジェクトにおいて、エッジデバイス上でリザバーコンピューティングによる解析支援ができるデータ分析ツールとして提供していきます。

8.採択理由

小さな計算コストで学習・推論を実行できるリザバーコンピューティング(RC)の特性を活かし、スマートフォンなど計算資源が限定されるエッジデバイス上で、RCを活用するための統合環境の構築を目指すプロジェクトです。
各種センサーやデバイスをマイコンに接続するだけで、RCによる分類や予測をオフライン環境(エッジデバイス上)で実現するソフトウェアを開発します。本プロジェクトの成果をWebサービスやオープンソースソフトウェアとして開発することにより、多くの研究者・技術者のデータ分析パイプラインの開発コストを抑制すること、またオフライン環境でのリザバー活用アプリケーションの社会実装の機会も増加することが期待されます。
現段階でセンサー回路基板の設計を含むセンサー作成や、センシングデータをブルートゥースでスマートフォンに送信するプログラムの開発が進められており、申請者の強い意欲が感じられる提案です。

更新履歴

  • 2023年10月6日

    2023年度採択プロジェクト概要(黒瀧PJ)を掲載しました。