デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2024年度実施プロジェクト概要(内海・小山・丈野・進・石丸・岡田・松岡PJ)

最終更新日:2024年6月28日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 漆原 茂(うるしばら しげる)
  • ウルシステムズ株式会社 代表取締役会長
  • ULSグループ株式会社 代表取締役社長
  • 株式会社アークウェイ 代表取締役社長

2. 採択者氏名

  • 内海 忍(九州大学大学院総合理工学府/日本学術振興会特別研究員)
  • 小山 賢晋(九州大学大学院工学府機械専攻)
  • 丈野 仁寿(九州大学工学部機械工学科)
  • 進 聡一郎(九州大学工学部航空宇宙工学科)
  • 石丸 大晟(九州大学工学部電気情報工学科)
  • 岡田 憲(九州大学工学部機械工学科)
  • 松岡 伸龍(熊本大学大学院自然科学教育部情報電気工学専攻)

3.契約金額(税抜)

  • 15,040,000円

4.プロジェクト名

  • 盆栽のデジタルツイン化と樹形美の科学

5.関連Webサイト

  • なし

6.プロジェクト概要

空前の盆栽ブームである。今や COOL JAPAN 代表の一つでもある盆栽—BONSAI—は、その神秘的で荘厳な魅力から世界中の人々を魅了し、日本国内の見事な盆栽は海外へ向けて非常に高値で取引されている。日本貿易振興機構に依れば盆栽輸出額は2016 年で既に 80 億円を突破しており、市場規模は現在も急拡大の最中にある。
一方、日本国内においては、盆栽はご年配の方の趣味とのイメージが未だ強く、後継者不足による技術衰退も懸念されている。提案者らはこのような背景を受け、「より多くの人が、より身近に、より盆栽を愉しむ」為の開発にこれまで挑戦してきた。初期プロジェクトでは、盆栽特有の複雑な水やり管理を、IoTを用いて見える化・自動化を試み、さらに三次元再構成技術を用いた3D成長記録システムの開発により盆栽界に新しい愉しみ方・可能性を提案してきた。
そして今後は、この3D盆栽データを用いて更に魅力的なプロジェクトを始動する。本プロジェクトでは、「日本が世界に誇る盆栽文化の保存・継承と、新時代の盆栽文化の提案」を目的に、以下2つに取り組む。

  1. デジタルツインを用いた貴重盆栽のアーカイブ化と盆栽取引における3Dデータ活用のデファクトスタンダード化
  2. 樹形美の分析手法確立による盆栽フィンガープリントの構築と、職人技を再現する針金かけ・剪定サジェストシステムの開発

7.採択理由

「盆栽のデジタルツイン」というユニークなサービス。日本発のグローバルな市場であり、デジタル化による大きなサービス成長が期待できる。未踏的な挑戦内容であると判断し、採択した。
メンバーは盆栽への愛が強く、提案のプレゼンテーションから熱量が伝わってきた。ここまで開発してきた盆栽用のデバイスもユニークで、開発技術も一定以上保有している。若いメンバー中心の元気なチーム。未踏期間中の飛躍的な成長を期待したい。

更新履歴

  • 2024年6月28日

    2024年度採択プロジェクト概要(内海・小山・丈野・進・石丸・岡田・松岡PJ)を一部修正しました。
    2024年度採択プロジェクト概要(内海・小山・丈野・進・石丸・岡田・松岡PJ)を掲載しました。