デジタル人材の育成
公開日:2024年6月28日
巨大言語モデル(LLM)はノートパソコン上のツールや強化されたチャットシステムに留まらず、汎用人工知能として老若男女全ての人の日常のあらゆる場面に介入するようになるだろう。しかし、私たちがLLMに意図を言語に乗せて伝える手段は限られている。キーボードは入力速度が遅くハンズビジーで、固定されたデスクトップを必要とし、音声は使うためにウェイクワードを必要とする。
本プロジェクトは、意図した瞬間にすぐに巨大言語モデル(LLM)と対話が始まるインタフェースの開発と社会実装を目指すものである。プロジェクト期間中は、技術的課題の解決と実証実験を通じて、意図した瞬間にすぐLLM対話を体験できるプロトタイプを完成させ、PR、営業活動、デモンストレーションを通じて、量産を視野に入れた実証実験を行う。
大規模言語モデルと組み合わせて非常に面白いアプリケーションができそうである。人に声を聞かれることなく常に大規模言語モデルにアクセスしながら、大規模言語モデルからもたらされる知識を基に生活を送ることができる新たなモバイルコンピューティングの姿を想像させる。ただし、社会に普及させていく方法については検討が必要である。
2024年6月28日
2024年度採択プロジェクト概要(木村・松永PJ)を掲載しました。