デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2024年度実施プロジェクト概要(野崎・三橋PJ)

公開日:2024年6月28日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 藤井 彰人(ふじい あきひと)
  • KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 代表取締役社長
  • KDDI株式会社 執行役員 ビジネス事業本部 グループ戦略本部 副本部長 兼 オープンイノベーション推進本部 エグゼクティブ・メンター

2. 採択者氏名

  • 野崎 智弘(株式会社Hazumi 代表取締役)
  • 三橋 優希(株式会社Hazumi 取締役/多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報デザインコース)

3.契約金額(税抜)

  • 15,040,000円

4.プロジェクト名

  • 組織の主体的な価値創出を促進する社内提案システムの開発

5.関連Webサイト

  • なし

6.プロジェクト概要

近年、AIをはじめとする急速な技術革新により、多くの業務の自動化が進む一方で、人間には機械に代替できない価値や能力がこれまで以上に求められるようになった。このような変化は企業経営にも影響を与えており、人材を単なる労働力ではなく、重要な資本と捉え、従業員一人ひとりの強みや経験を活かすことで、企業の競争力や価値向上につなげようとする「人的資本経営」が世界的な潮流となっている。
人的資本経営の実現において、各従業員が持つ多様な視点を活かすことは、組織独自の価値や競争優位性を育むために重要であり、その方法の一つとして、従業員のアイデアや提案を事業や社内環境の改善などに継続的に取り入れていくことは有効である。実際に、従業員のアイデアや提案を取り入れる制度を導入し、新規事業や社内制度などが生まれている企業も存在する。しかし、そのような従業員のアイデアから新たな取組みが継続的に生まれる組織環境を構築するには、単に従業員からアイデアを集めるだけではなく、活用や実現に導くための様々な仕組みの整備が不可欠である。そういった仕組みを整備し、機能させることは容易ではない。
こうした課題を解決するため、本プロジェクトでは、自然言語処理を用いた機能等によって、アイデアの収集から活用までの一連のプロセスを包括的に支援する、社内提案プラットフォームシステムを開発し、企業向けにWebアプリケーションとして提供する。また、実証実験等の価値検証を通じて得たフィードバックを元に改善を繰り返し行い、収益化を図る。
本プロジェクトを通して、あらゆる組織における主体的な価値創出を促進し、誰もが個性を発揮して協働できる創造的な社会の実現を目指す。

7.採択理由

本プロジェクトは、組織の主体的な価値創出を促進する社内提案プラットフォームを開発し、企業向けにWebアプリケーションとしてリリースすることを目標としている。
提案者らは、2021年度未踏IT人材発掘・育成事業にて斬新なブレストツール「hidane」を開発した実績のあるチームであり、その後の経験を活かした発展性のある提案には説得力があり、Chat/Cloud/AI native世代の、プロダクティビティサービスの実現に期待したい。
若さあふれる提案者らの感性を大切にしながら、顧客開発とサービス開発を支援し、ビジネスとして持続可能なサービスとして企業に受け入れられる事業になるよう支援・指導していきたい。

更新履歴

  • 2024年6月28日

    2024年度採択プロジェクト概要(野崎・三橋PJ)を掲載しました。