デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2021年度実施プロジェクト概要(野城・早田・宮ノ原・笹川・坂間PJ)

最終更新日:2021年7月5日

1.担当プロジェクトマネージャー

漆原 茂

  • ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長
  • ULSグループ株式会社 代表取締役社長
  • 株式会社アークウェイ 代表取締役社長

2. 採択者氏名

  • 野城 菜帆(慶應義塾大学大学院 理工学研究科)
  • 早田 圭之介(慶應義塾大学大学院 理工学研究科)
  • 宮ノ原 優斗(東京大学 工学部)
  • 笹川 大介(早稲田大学大学院 基幹理工学研究科)
  • 坂間 奏斗(早稲田大学大学院 基幹理工学研究科)

3.契約金額

  • 10,000,000円

4.プロジェクト名

  • 海洋資源探査を効率化するための3次元海洋観測システムの開発

5.関連Webサイト

6.実施プロジェクト概要

本プロジェクトでは、魚介類等の水産資源探査を効率化し、持続可能な水産業を実現するための3次元海洋観測システムを開発する。日本の水産業を取り巻く環境は、資源減少や担い手減少・高齢化が進行しており、持続可能性が失われつつある。そこで、漁業/養殖業の業務効率を改善することで、持続的な水産業を実現し、「儲かる水産業」に変化させ、人材の流入を図り、SDGsにも掲げられている「海の豊かさを守ろう」を可能にする。

本プロジェクトで開発するシステムは、低コスト・小型・リアルタイム性・3次元性(水平方向・鉛直方向)を全て兼ね備えていることが強みである。事業期間中は、漁業を営む事業者の協力のもと、本システムの実証実験を行う。漁場に本観測システムを設置し、陸上から漁場データを見ることができるか確認する。その間取得されたデータを実際に漁師の方々に活用してもらうことでユーザースタディを行い、市場開拓を進め、年度内の社会実装を目指す。

7.採択理由

水産業分野への若手の挑戦。IT技術で漁業の現場の課題を解決しようとする意欲的な取り組みである。すでに漁協の現場と話を進めており、試作も行っている。プロダクトとしてはまだこれからだが、未踏アドバンスト期間中にしっかりプロトタイプを仕上げる力を保有していると判断した。チームメンバーの熱意も十分あり、バランスの良い技術員が揃っている。

チームの総合力を加味し、採択した。実際には公共的な事業分野であり、プロダクト開発以上にビジネスモデルの検討が重要になる。しっかりとチームマネジメントをしつつ、大きな業界貢献を目指せるよう指導していく。

更新履歴

  • 2021年7月5日

    2021年度未踏アドバンスト事業:野城・早田・宮ノ原・笹川・坂間プロジェクト概要を掲載しました。