アジャイルとは、 ビジネス価値の実現にむけて、 IT とビジネスにおける複雑・不確実な問題を探索と適応を繰り返して解決するアプローチです。アジャイルなふるまいは、Society5.0という価値創造社会を実現し、持続的に発展させるための重要なカギとなります。
本オンラインワークショップは、そんなアジャイルなふるまいを体感して、自分ごととし、自身の次のアクションにつなげるワークショップです。
特に、IT企業に就職予定の学生やIT企業で働いている社会人1~2年目のみなさん、
アジャイルなふるまいがどう仕事と関わりを持っているかをオンラインで体感してください。
アジャイルをよく知らない人、非ソフトウェア開発者大歓迎!!
[オンラインでアジャイルなふるまいを体感するワークショップvol.02]
開催日:2020年12月16日(水)18:00~21:00@Zoom
実施概要は、 こちらを参照ください。
[オンラインでアジャイルなふるまいを体感するワークショップvol.03]
開催日:2021年1月20日(水)14:00~17:00@Zoom
実施概要は、 こちらを参照ください。
[オンラインでアジャイルなふるまいを体感するワークショップvol.04]
開催日:2021年2月18日(木)18:00~21:00@Zoom
実施概要は、 こちらを参照ください。
背景
ITSS+のダウンロードへ
第4次産業革命に向け、クラウド、データアナリティクス、モバイル、ソーシ
ャルといったいわゆる第3のプラットフォームや、IoT、AI活用の本格化を背景にIT投資の在り方も変化が求められていま
す。IT投資は、ビジネスのバックエンドを中心とした伝統的な領域から、新たに、売上や利益拡大に直結するフロントエ
ンドの領域へと本格的に拡大しています。
こうした変化に応じIT人材のスキルも強化・変革が求められます。伝統的なIT投資と新たなIT投資では特徴が大き
く異なる面があります。特に伝統的なIT投資を主に担ってきた人材にとっては、新たなIT投資に対応するスキルの強化・
変革へ向けた“学び直し”が重要となり、積極的な学び直しを通じ“安定性・信頼性を確保しつつ、スピードや
柔軟性を追求・実現する IT投資の最適解を担う人材”となることが期待されます。

図1 IT投資の拡がりと特徴
IT人材が活躍する領域は益々拡大しています。IT人材は、既存の垣根にとらわれずにビジネスモデルやサービスの
アイディアを発想し、これをITで具現化するといった価値創造から、サイバーセキュリティでの信頼性確保まで、経済・
社会活動の発展に重要な役割を担う立場となっています。こうしたIT人材が社会的に適切に認められること、また、人材
の活躍や育成の環境を充実するための基盤整備は重要な課題になります。
政府においては、「日本再興戦略2016 -第4次産業革命に向けて-」を受け、2016年12月に構造改革徹底推進会合
の下に「第4次産業革命 人材育成推進会議」が設置され、求められるスキルや能力等の人材育成について検討が開始され
ました。また、「未来投資戦略2017-Society 5.0の実現に向けた改革-」においては、「何を学ぶべきか」の羅針盤の
提示として、ITスキルとして主流となりつつある新たな開発手法や、新技術に対応できるIT人材に焦点を当てた新たなス
キル標準を策定することが示されています。
ITSS+(プラス)とは
ITSS+のダウンロードへ
ITSS+は、第4次産業革命に向けて求められる新たな領域の“学び直し”の指針
として策定(*1)しています。また、従来のITスキル標準(ITSS)
(*2)が対象としていた情報サービスの提供やユーザー企業の情報システム部門の従事者のスキル強化を図る取
組みに活用されることを想定しています。
ITSS+は、「データサイエンス領域」「アジャイル領域」「IoTソリューション領域」「セキュリティ領域」につい
て策定しています。

図2 ITSS+のイメージ
ITSS+では、レベルは人材が持つ経験・実績や成果、実際の活動の価値を踏まえて“共通レベル定義”に照らし総合的に判断されることを想定しています。
(*1) ITSS+は、学び直しの指針に限定するため、従来のITスキル標準に統合するも
のではありません。人材の評価・調達等での活用は想定せず、それぞれの領域で固有の整理を行っています。
(*2) ITスキル標
準は、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標です。ほかに情報システムユーザー
スキル標準があります。
データサイエンス領域
「データサイエンス領域」は、企業等の業務において大量データを分析し、
その分析結果を活用するための一連のタスクとそのために習得しておくべきスキルを取りまとめました。タスクは、IPA
と「一般社団法人データサイエンティスト協会 スキル定義委員会(委員長:安宅和⼈ ヤフー株式会社 CSO)」の協業で
策定しました。スキルは同協会が公開している“スキルチェックリ
スト”
を活用しま
す。
「改訂版2019」では、以下のとおり、タスクリストの見直しを図りました。また、一般社団法人データサイエンティ
スト協会が公開する“スキルチェックリスト”
では、進化を続ける機械学習、深層学習時代に対応した項目の見直し・追加など
、現在のビジネス環境や実態にあわせて全面的に見直しを行っています。
<タスクリスト改訂のポイント>
- 分析プロジェクトの始まりにおけるテーマ検討や業務設計の重要性を踏まえ、Phase1に分析企画タスク、アーキテク
チャ設計タスクを追加
- 分析結果の業務適用が増えている背景を踏まえ、Phase4のタスクを細分化(システム構築、分析運用など)
- 昨今のPoC(Proof of Concept)の流れや機械学習モデル等に特有なモデル改善タスクのフローを重視し、タスクのフ
ィードバックの流れを明確化
- ベンダー等へ分析プロジェクトを外部委託する場合に必要となる契約に関するタスクを追加
- データサイエンティスト スキルチェックリスト ver.3に追加された機械学習や非構造化データ処理に関する文言反
映

ITSS+/「データサイエンス領域」 タスク構造図(中分類)
また、データサイエンス領域での就業を目指す学生から実務家、データ分析に携わるビジ
ネスパーソンなどに向けて「スキルチェックリスト」と「タスクリスト」の読み解き方、活用方法を記した「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト
概説」
を取りまとめ公
開しました。

データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説 イメージ
(抜粋)
アジャイル領域
「アジャイル領域」は第4次産業革命を実現するために必要なアプローチでありながら、
アジャイル開発そのものに関する適切な理解が十分普及していないという問題意識から、2017年度より「アジャイルWG」
を設置し、アジャイル領域へのスキル変革のための指針づくりに取り組んできました。
2017年度は、アジャイル開発のベースにあるマインドセットや原則、アジャイル開発プロ
セスやチームの特徴、及び開発者の学ぶべきスキルについて検討を行いました。2018年度は、アジャイルの必要性を補足
するとともに、ビジネスを主管する側にスポットをあて、ビジネスを成功に導くためには、事業部側がどのように振る舞
い、役割を果たすべきかについて検討を行いました。その結果を下記のとおり、まとめました。
2019年度は、アジャイルソフトウェア開発にこれから取り組もうとする企業をターゲット
に作成しました「アジャイルソフトウェア開発宣言の読みとき方」について、読み手の立場によって、なるべく解釈の違
いが生じないような表現にすることで、より多くの方に手に取っていただけるように改訂いたしました。

IoTソリューション領域
「IoTソリューション領域」は、今回は主にITベンダーとして必要な技術要素
や、開発プロセス等に焦点を当て、IoTソリューション開発でのロール(役割)定義や、各ロールにおけるタスクの特徴
などについて説明しています。
定義したロール(役割)やタスク等は、従来のITスキル標準の名称と同じ部分もありますが定義内容は異なり、IoT
ソリューション特有のタスクや開発手法に対応したものです。
セキュリティ領域
「セキュリティ領域」は、経済産業省が公開する“
サイバーセキュリティ経営
ガイドライン
”の付録として2020年9月にあらたに公開
された『サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き』(第1版)
(以下、「手引き」と言います)とあわせて検討され抜本的な改訂が行われました。
改訂版セキュリティ領域の狙い、読み解き方および活用方法等は手引き
の中で解説されていますので、あわせて活用されることが望まれます。

セキュリティ関連タスクを担う分野の概観図
留意事項
○新たなIT投資などで既にビジネスや技術を牽引し存分に活躍している企業や個
人は、主たる利用者として想定していません。こうした企業や個人には、調達の場面等でのITスキル標準やITSS+への適
合性の要求にとらわれることなく、実際の事業活動で高く評価されることが期待されます。
○一般的に個々のスキルやタスクがどの程度網羅し適合しているかの診断で人材レベルを評価することは、教育訓練
を効率的に行うためや、人材市場を俯瞰したスキル偏在の状況等を調査する手段として有用と考えられます。他方、人材
の実際の活動等の価値を見ず、スキル等の網羅性を機械的に診断するだけの場合、運用次第ではプログラミング能力など
特定の部分に際立った強みを持つ人材の意欲を削いでしまうおそれがあることに留意が必要です。
(参考)デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けたスキル変革
の方向性 -全体イメージ-
IPAでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を踏まえたスキル変革の方
向性について闊達な議論を行いながらITSS+の個別領域の検討を進めました。ITSS+として直ちに整備することが困難な領
域もあり、また、こうした全体感も適宜議論を重ねて見直していく必要がありますが、今後に向けた更なるスキル変革の
取組みをイメージするための参考として議論に用いた資料を公開します。

図3 デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けたスキル変革の方向性 -全体イ
メージ-
調査事業
第4次産業革命をさらに推進するため、従来のITエンジニアの範疇に留まらず、広くデジタル・トランスフォーメー
ション (DX)の推進のために必要となる人材や推進体制のパターンを整理・類型化するとともに、ユーザー企業や、そ
れを支援するITベンダーなどのDX推進への取組み状況の調査、IT人材における学び直しや流動状況の実態調査を通じて、
現状の問題点や阻害要因を洗い出し、その解決策を例示する事業を実施しました。その結果を公開しています。また、こ
れまでの調査結果から得られた知見をさらに活用してもらうためにどうすればよいかをIPA内で議論し、各組織の中で経
営層から現場メンバーまでが共通的に理解し利活用できるトランスフォーメーションの実践知を、パターン・ランゲージ
という手法を用いて形式知化しました。
アンケートご協力のお願い
日頃より、ITSS+に興味関心をお持ちいただきありがとうございます。
このたび、ITSS+に関連する成果物(報告書、ガイド等)について、皆さまのご利用状況等を把握することを目的に、簡易なアンケートを実施いたします。この結果は、今後の活動やより良い成果物を提供するための参考といたします。ご協力よろしくお願いいたします。
以下URLよりアンケートにご回答ください。(回答時間10分ほど)
*ITSS+実態調査アンケート
<取得した情報の取扱いについて>
・本アンケートにより取得したデータは、統計資料を作成するためや今後の活動の参考とするために使用いたします。そのままの形や個人・企業を特定できる形で公表することはございません。
・個人情報の取扱いについては、IPAのプライバシーポリシーをご覧ください。
2020年12月11日 |
「ア・ジャパン~ありえる日本の未来のかたち~vol.1」動画を公開しました。 |
2020年10月2日 |
ITSS+「セキュリティ領域」改訂版を公開しました。 |
2020年9月3日 |
スキル変革に関する研究会へのリンクを追加しました。 |
2020年7月7日 |
「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を公開しました。 |
2020年5月14日 |
「トランスフォーメーションに対応するためのパターン・ランゲージ」を公開しました。 |
2020年5月14日 |
「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に向けた企業とIT人材の実態調査」報告書を公開しました。
|
2020年2月14日 |
ITSS+「アジャイル領域」資料を一部改訂しました。
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2019年10月30日 |
ITSS+「データサイエンス領域」改訂版2019を公開しました。
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2019年5月31日 |
DXに対応する人材のあり方研究会へのリンクを追加しました。
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2019年4月12日 |
・「調査事業」を追加しました。
・「アジャイル領域」の関連資料『なぜ、いまアジャイルが必要か?』、『ビジョンとプロダクトの橋渡し』を公開しました。 |
2019年1月31日 |
ITSS+ 実態調査アンケート 掲載
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2018年12月28日 |
ITリテラシーWGへのリンクを追加しました。
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2018年10月18日 |
DX推進人材のあり方研究会へのリンクを追加しました。
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2018年6月29日 |
本ページをリニューアルしました。
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2018年4月9日 |
「IoTソリューション領域」「アジャイル領域」を新たに策定し、公開しました。
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2018年2月1日 |
データサイエンティスト協会 スキルチェックリストへのリンク先を変更しました。
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