デジタル人材の育成

ITSS+(プラス)データサイエンス領域

公開日:2017年4月7日

最終更新日:2023年10月30日

「データサイエンス領域」は、企業等の業務において大量データを分析し、その分析結果を活用するための一連のタスクとそのために習得しておくべきスキルを取りまとめています。
タスクは、IPAと「一般社団法人データサイエンティスト協会 スキル定義委員会」の協業で「タスクリスト」を策定、見直しを行っています。
スキルは同協会が公開している「スキルチェックリスト」を活用します。
タスクリストは2017年4月に初版を公開し、現在の最新版は2023改訂版(2023年10月30日公開)です。

2023年のタスクリスト改訂のポイント
  • 生成AIの登場によって大きく変化するデータサイエンティストの業務に対応し、生成AIをビジネスや実務に活用するためにデータサイエンティストが発揮できるスキルを把握できるよう「AI利活用タスクリスト」を新規追加
  • 「AI利活用タスクリスト」において、タスク中分類は以下の通り設定
    • Phase1として、技術理解やビジネス検討を含む「ビジネスデザイン」、および目標の明確化や実行計画策定などを含む「プロジェクトの立ち上げ」を設定
    • Phase2として、運用ルール整備などを含む環境整備を設定
    • Phase3として、アプローチ設計やデータ収集を含む「データ整備」、およびモデルの整備や評価などを含む「AI整備」を設定
    • Phase4として、ユーザ環境整備や生成AI利用を含む「業務活用」、および生成AI利用による業務改善などを含む「評価・改善」を設定
  • 既存のタスクリストにおいては、スキルチェックリストの改訂にあわせて文言を修正
  • ITSS+/「データサイエンス領域」 タスク構造図(中分類)
  • ITSS+/「データサイエンス領域」 AI利活用タスク構造図(中分類)

また、データサイエンス領域での就業を目指す学生から実務家、データ分析に携わるビジネスパーソンなどに向けて「スキルチェックリスト」と「タスクリスト」の読み解き方、活用方法を記した「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を2020年7月から公開しています。(2023改訂版を反映した概説は後日公開予定です)

  • データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説イメージ(抜粋)

資料ダウンロード

留意事項

新たなIT投資などで既にビジネスや技術を牽引し存分に活躍している企業や個人は、主たる利用者として想定していません。こうした企業や個人には、調達の場面等でのITスキル標準やITSS+への適合性の要求にとらわれることなく、実際の事業活動で高く評価されることが期待されます。

一般的に個々のスキルやタスクがどの程度網羅し適合しているかの診断で人材レベルを評価することは、教育訓練を効率的に行うためや、人材市場を俯瞰したスキル偏在の状況等を調査する手段として有用と考えられます。他方、人材の実際の活動等の価値を見ず、スキル等の網羅性を機械的に診断するだけの場合、運用次第ではプログラミング能力など特定の部分に際立った強みを持つ人材の意欲を削いでしまうおそれがあることに留意が必要です。

お問い合わせ先

IPA デジタル人材センター
人材プラットフォーム部 スキルトランスフォーメーショングループ

  • E-mail

    dhrc-sx-infoアットマークipa.go.jp

更新履歴

  • 2023年10月30日

    ITSS+「データサイエンス領域」2023改訂版を公開しました。

  • 2023年3月31日

    サイトリニューアルに伴う掲載内容(構成)の見直し

  • 2022年4月25日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」第二版を公開しました。

  • 2021年11月19日

    ITSS+「データサイエンス領域」2021改訂版を公開しました。

  • 2020年7月7日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を公開しました。

  • 2019年10月30日

    ITSS+「データサイエンス領域」改訂版2019を公開しました。