デジタル人材の育成

ITSS+(プラス)データサイエンス領域

公開日:2019年10月30日

最終更新日:2023年3月31日

「データサイエンス領域」は、企業等の業務において大量データを分析し、その分析結果を活用するための一連のタスクとそのために習得しておくべきスキルを取りまとめました。タスクは、IPAと「一般社団法人データサイエンティスト協会 スキル定義委員会(委員長:安宅和⼈ ヤフー株式会社 CSO)」の協業で策定しました。スキルは同協会が公開している“スキルチェックリスト” を活用します。

「2021改訂版」では、以下のとおり、タスクリストの見直しを図りました。また、一般社団法人データサイエンティスト協会が公開する“スキルチェックリスト” では、進化を続ける時代に対応した項目の見直し・追加など、現在のビジネス環境や実態にあわせて全面的に見直しを行っています。

タスクリスト改訂のポイント
  • AI倫理や個人情報、プライバシー等の重要性を踏まえ、Phase1にコンプライアンス・倫理・権利の確認に関するタスク、Phase4にユーザデータの取り扱いに関するタスク、データを運用およびアルゴリズム活用をモニタリングするタスクを追加
  • UI/UXの重要性を踏まえ、Phase4に分析結果を業務で活用するためのユーザインタフェースを開発するタスクを追加
  • MLOpsなど分析モデルを運用するシステムが増えている背景を踏まえ、Phase4に分析モデルをモニタリングする仕組みを構築するタスクを追加
  • Phase4に新プロジェクトの要否を判断するタスクおよびプロジェクト終了時のタスクを追加
  • データサイエンティスト スキルチェックリストver.4と合わせて、自然言語処理や画像・映像認識、音声認識、などに関する文言反映
  • ITSS+/「データサイエンス領域」 タスク構造図(中分類)

また、データサイエンス領域での就業を目指す学生から実務家、データ分析に携わるビジネスパーソンなどに向けて「スキルチェックリスト」と「タスクリスト」の読み解き方、活用方法を記した「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」第二版pdfファイル を取りまとめ公開しました。

  • データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説イメージ(抜粋)

資料ダウンロード

留意事項

新たなIT投資などで既にビジネスや技術を牽引し存分に活躍している企業や個人は、主たる利用者として想定していません。こうした企業や個人には、調達の場面等でのITスキル標準やITSS+への適合性の要求にとらわれることなく、実際の事業活動で高く評価されることが期待されます。

一般的に個々のスキルやタスクがどの程度網羅し適合しているかの診断で人材レベルを評価することは、教育訓練を効率的に行うためや、人材市場を俯瞰したスキル偏在の状況等を調査する手段として有用と考えられます。他方、人材の実際の活動等の価値を見ず、スキル等の網羅性を機械的に診断するだけの場合、運用次第ではプログラミング能力など特定の部分に際立った強みを持つ人材の意欲を削いでしまうおそれがあることに留意が必要です。

更新履歴

  • 2023年3月31日

    サイトリニューアルに伴う掲載内容(構成)の見直し

  • 2022年4月25日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」第二版を公開しました。

  • 2021年11月19日

    ITSS+「データサイエンス領域」2021改訂版を公開しました。

  • 2020年7月7日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を公開しました。

  • 2019年10月30日

    ITSS+「データサイエンス領域」改訂版2019を公開しました。