デジタル人材の育成

ITSS+(プラス)データサイエンス領域

公開日:2017年4月7日

最終更新日:2025年12月10日

「データサイエンス領域」は、企業等の業務において大量データを分析し、その分析結果を活用するための一連のタスクとそのために習得しておくべきスキルを取りまとめています。
タスクは、IPAと「一般社団法人データサイエンティスト協会 スキル定義委員会」の協業で「タスクリスト」を策定、見直しを行っています。
スキルは同協会が公開している「スキルチェックリスト」を活用します。
タスクリストは2017年4月に初版を公開し、現在の最新版は2025改訂版(2025年12月10日公開)です。

2025年のタスクリスト改訂のポイント
  • AI技術の進化やAIエージェントの登場に伴ってデータサイエンティストによる価値創造が求められる中、2023年に作成した「AI利活用タスクリスト」を大幅に刷新
  • 改訂した「AI利活用タスクリスト」の概要は以下の通り
    • 価値創造のタスクを「構想・探索(Visioning)」、「設計(Design)」、「構築・運用(Build & Operate)」、「適用・進化(Apply & Evolve)」の4つのフェーズで整理
    • 概念実証(PoC)やプロトタイプ開発(MVP開発)から本格展開までのスケールアップ(価値の展開)に対応
    • AIエージェントの登場によって重要となる「人間とAIの協調モデル設計」や「AIガバナンス設計」、「AIプロトタイプ開発」、「AI監視」なども記載
  • ITSS+/「データサイエンス領域」 タスク構造図(中分類)
  • ITSS+/「データサイエンス領域」 AI利活用タスク構造図(中分類)

また、データサイエンス領域での就業を目指す学生から実務家、データ分析に携わるビジネスパーソンなどに向けて「スキルチェックリスト」と「タスクリスト」の読み解き方、活用方法を記した「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を2020年7月から公開しています。
注釈:2025年改訂のスキルチェックリスト、タスクリストに対応した概説書は別途公開予定です。

  • データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説イメージ(抜粋)

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留意事項

新たなIT投資などで既にビジネスや技術を牽引し存分に活躍している企業や個人は、主たる利用者として想定していません。こうした企業や個人には、調達の場面等でのITスキル標準やITSS+への適合性の要求にとらわれることなく、実際の事業活動で高く評価されることが期待されます。

一般的に個々のスキルやタスクがどの程度網羅し適合しているかの診断で人材レベルを評価することは、教育訓練を効率的に行うためや、人材市場を俯瞰したスキル偏在の状況等を調査する手段として有用と考えられます。他方、人材の実際の活動等の価値を見ず、スキル等の網羅性を機械的に診断するだけの場合、運用次第ではプログラミング能力など特定の部分に際立った強みを持つ人材の意欲を削いでしまうおそれがあることに留意が必要です。

お問い合わせ先

デジタル人材センター 人材プロモーションサービス部

  • E-mail

    dhrc-sx-infoアットマークipa.go.jp

更新履歴

  • 2025年12月10日

    ITSS+「データサイエンス領域」2025改訂版を公開しました。

  • 2025年7月1日

    2025年7月1日付の組織改編に伴い、部署名を更新

  • 2025年7月1日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」第三版を公開しました。

  • 2023年10月30日

    ITSS+「データサイエンス領域」2023改訂版を公開しました。

  • 2023年3月31日

    サイトリニューアルに伴う掲載内容(構成)の見直し

  • 2022年4月25日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」第二版を公開しました。

  • 2021年11月19日

    ITSS+「データサイエンス領域」2021改訂版を公開しました。

  • 2020年7月7日

    「データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説」を公開しました。

  • 2019年10月30日

    ITSS+「データサイエンス領域」改訂版2019を公開しました。