デジタル人材の育成

日本電気株式会社 インタビュー

公開日:2018年4月2日

最終更新日:2023年12月28日

日本電気株式会社
サイバーセキュリティ戦略本部
石井 俊行 本部長

  • 石井 俊行 本部長

お客様の要望に合わせた確実なセキュリティ設計がますます重要に。それができる社員となってもらうツールの一つとして、情報処理安全確保支援士制度を活用しています。

NECでは、「安心」「安全」な情報社会の実現に向けて、セキュリティ面で顧客にご安心いただけるシステムやサービスの提供に注力しています。
最近、システム・サービスの提供において特に感じているのは、「お客様のニーズに合わせたセキュリティ対策」の重要性です。全てのお客様に高度なセキュリティ対策が必要なわけではありません。そのビジネスをしっかり理解し、必要で効果的なセキュリティ対策を設計して、必要性を説き、安全なシステム・サービスを提供する。それがこれからのセキュリティ技術者に求められることだと考えています。

このような技術者に求められるのは、「(1)セキュリティ分野の体系的な知識・スキル」と「(2)レベルごとのセキュリティ対策について、効果とリスクを経営層に説明できるスキル」です。(1)を習得する基盤として、情報処理安全確保支援士試験は最適と感じており、NECグループでは、数百人規模で情報処理安全確保支援士を登録させています。弊社の情報処理安全確保支援士には、今後は(2)の役割を担っていって欲しいです。

今後、セキュリティ対策要員を自社で抱えられないお客様に対して、セキュリティ面のアドバイスや、お客様の取引先への説明を代わって行うようなセキュリティ技術者が必要になってくると感じています。その際にも、国家資格である「情報処理安全確保支援士」を持っていることで、お客様に安心感や信頼感を持っていただけるのではないでしょうか。