デジタル人材の育成

2023年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクト概要(小見山・小川PJ)

公開日:2023年5月29日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 田中 宗(慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 准教授)

2.採択者氏名

  • 小見山 朋子(山梨大学 大学院医工農学総合教育部 工学専攻)
  • 小川 裕大(山梨大学 大学院医工農学総合教育部 工学専攻)

3.採択金額

  • 2,160,000円

4.プロジェクト名

  • アニーリングマシンを利用した美術館の巡回経路最適化アプリケーション

5.応募部門

  • ベーシック部門

6.応募枠

  • 通常枠

7.関連Webサイト

  • なし

8.申請プロジェクト概要

量子コンピューティング技術は、従来のコンピュータでは現実的な時間で解けなかった問題を現実的な時間で解くことができる可能性があることから、注目を集めている。しかし、量子コンピューティング技術は、未だ技術者以外が触れる機会が少ない。
本プロジェクトでは、スマートフォンで利用可能な美術館の巡回経路最適化Webアプリケーションを開発し、これを通じ、一般の人が量子コンピューティング技術を体験して、興味を持ってもらう、使ってもらう機会の創出を目指す。

9.採択理由

本提案は、量子技術を世に広めるためのソフトウェア開発を目指すものである。申請者は、普段、最先端のコンピュータ技術を意識しない方々にどのように量子技術に対して興味を持っていただくかを考え、展示物が多くある美術館の巡回経路最適化を題材としたソフトウェア開発を検討した。
当該ソフトウェアの幹となる最適化部分にはアニーリングマシンを用いることを検討しており、それに加え、美術館に訪問する方々が使いやすいアプリを開発することも予定している。現段階で既に最適化部分の第一段階について検討し、情報処理学会で発表済みであり、申請者の強い意欲を感じる良い提案である。
未踏ターゲット事業期間に、ソフトウェア開発に加え、美術館や美術館に訪れる方々へのヒアリングを徹底的に行って、より良いアプリを開発することを目指してほしい。また、発想を広げて、様々な横展開についても検討すると良いと感じる。

更新履歴

  • 2023年5月29日

    2023年度採択プロジェクト概要(小見山・小川PJ)を掲載しました。