デジタル人材の育成

2023年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクト概要(井上・秋島PJ)

公開日:2023年5月29日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 田村亮(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 マテリアル基盤研究センター チームリーダー/東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師)

2.採択者氏名

  • 井上 優風(お茶の水女子大学 理学部情報科学科)
  • 秋島 遥(お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科 理学専攻)

3.採択金額

  • 3,600,000円

4.プロジェクト名

  • アニーリングマシンを用いた学校給食推薦システムの開発

5.応募部門

  • ベーシック部門

6.応募枠

  • 応用・実用化枠

7.関連Webサイト

  • なし

8.申請プロジェクト概要

2022年度未踏ターゲット事業における「アニーリングマシンを用いたレシピ推薦サービスの開発」プロジェクトで開発したシステムを発展させ、本プロジェクトでは、栄養素や費用に制限のある学校給食に特化した献立推薦システムを開発する。
学校では、「食育の推進、学校給食の充実」が求められている。それらの仕事を行なっているのは、管理栄養士や栄養士の資格を持った栄養教諭であるが、献立作成業務に多くの時間、労力がかかっているという現実がある。その問題を解決するために、栄養価やカロリー、費用、季節の食材等の制約条件を考慮した学校給食の献立を作成するWebアプリケーションを開発する。アニーリングマシンを用いることで、短時間で複数の献立を提案できるようにし、栄養士にとって都合が良いバラエティに富んだ献立を選択することが可能となるアプリケーション開発を目指す。

9.採択理由

学校給食の献立作成を支援するためのアプリケーションを開発するプロジェクトである。献立の組み合わせを,組合せ最適化問題として捉えることでアニーリングマシンを利用したアルゴリズムが利用できる。
本採択課題は、応用・実用化枠としての提案であり、昨年度の未踏ターゲット事業「アニーリングマシンを用いたレシピ推薦サービスの開発」で開発されたアルゴリズムを応用し開発を行うとのことである。学校給食の献立といっても、様々な種類の問題設定が考えられるため、幅広い問題設定に対応できるアプリケーションの開発に期待したい。特に、リアルタイム性を必要とする問題を扱うことで、アニーリングマシンを利用することの重要性を示してもらいたい。実際に学校現場で使われるアプリケーションの完成を期待している。

更新履歴

  • 2023年5月29日

    2023年度採択プロジェクト概要(井上・秋島PJ)を掲載しました。