デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業:2021年度採択プロジェクト概要(野崎・三橋PJ)

最終更新日:2021年6月25日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 岡 瑞起(筑波大学 システム情報系 准教授)

2.採択者氏名

  • 野崎 智弘(フリーランス)
  • 三橋 優希(角川ドワンゴ学園 N高等学校)

3.採択金額

  • 2,736,000円

4.テーマ名

  • チャット型インタフェースを用いた集団発想法支援ツールの開発

5.関連Webサイト

  • なし

6.申請テーマ概要

集団発想法(以下、ブレインストーミング)とは、複数人でアイデアを出す企画手法である。集団でアイデアを出し合うことによって、発想の誘発や提案の連鎖反応が期待できると言われており、それぞれの提案を付箋に記入しアイデアを出していくといった進め方が一般的である。本来のブレインストーミングは対面で行うものであるが、近頃はオンライン化の加速により、リモートでもブレインストーミングを行う機会が増えている。その際によく用いられるオンラインホワイトボードツールでは、付箋の形をしたオブジェクトを配置し編集するという表現が用いられているが、デジタルに最適化されているとは言えない。

ブレインストーミングは、「発言を重ね、提案を記録していく」「提案の量が重視される」といった特徴がある。そこで本プロジェクトでは、オンライン上での会話に日常的に使用されているチャットアプリケーションのインタフェースを参考に、オンラインでブレインストーミングを行えるWebアプリケーションを開発する。加えて、アイデアを出してまとめるまでの段階ごとに適した機能を用意し、進行を支援する方法を模索する。これにより、ユーザが不慣れでも、手順に沿ってスムーズにブレインストーミングの進行を行えるようになることが期待できる

7.採択理由

コロナ禍の中、オンラインで集団での発想を支援するツールが注目されている。本提案は、オンラインならではの機能を盛り込んだ、チャット型インタフェースの集団発想ツールを開発するというチャレンジングな内容である。集団発想ツールはこれまでに数多く提案されているが、目的に合わせた過不足のないインタフェースのデザインを必要とする難しさがある。

提案ツールを通じてどのような場をつくりたいのか、どのような発言を促したいのか、ブレないコンセプトを決めることが重要な課題になる。提案者らの技術力やデザイン力は高く、作り上げていく開発力もあり、魅力的な成果につながることへの期待を込めて採択とした。

更新履歴

  • 2021年6月25日

    2021年度未踏IT人材発掘・育成事業:野崎・三橋プロジェクト概要を掲載しました。