デジタル人材の育成
原田 康徳(日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員)
チーフクリエータ
部谷 修平(九州大学)
コクリエータ
緒方 貴紀(九州大学)
コクリエータ
三輪 直樹(九州大学)
ソフトウェア開発手法のひとつとして、モデルからコードを自動生成するモデル駆動開発(以下MDD)というものがある。しかしMDDは、ツールが高価、開発環境の導入が面倒などの理由から、一般的に普及していない。
そこで本プロジェクトでは、クラウドコンピューティングを用いて、モデル駆動開発環境を開発することによって、大勢の人が簡単にMDDを利用できるようにし、アプリケーションの開発をより円滑にできるようにする。さらにクラウドの利点を生かし、インターネット上での動作確認や、協調開発の機能を実装する。またあらゆるドメインに対応できるような、モデル駆動開発のコアの部分を開発することを目的とするため、汎用的なモデルを用いる。これによりユーザは自分たちの用意した外部関数を登録することで、自分たちの開発したいドメインのソフトウェアを開発することができる。
本プロジェクトではクラウドコンピューティング上の開発環境を実現するため、ブラウザで動作するモデルエディタと、サーバ上で動作するモデルコンパイラ、モデル管理サーバなどのサブシステムを開発する。
最終的にはSaaS(Software as a Service)型のソフトウェア開発環境としてサービスを提供し、在宅開発などのスタイルをとる会社や教育目的として大学をターゲットにビジネス展開を目指す。
モデル駆動開発ツールをクラウド上で作るというもの。もう、いつまでも人間がプログラムを直接作るのはやめて、はやくコンピュータが自動生成してくれる時代が来るといいなと思っているが、そこに駒を一歩進める。
開発は、非常に野心的で、彼らも技術的にもしっかりしたものを持っている。しかし想像以上に大規模な開発になると思われるので、とにかく単純な例でいいからコードが生成されるところまで作ってしまって、開発者自身の気持ちを高めながら進めるのがいいと思う。モチベーションを常に最大にして、期間中は狂ったように作り続けないと間に合わない。