デジタル人材の育成
公開日:2024年6月28日
日本が誇るマンガは、その独自性と質の高さで世界中のファンを魅了してきた。しかし、漫画家になるためのハードルは依然として非常に高い。優れた作画技術、巧みなストーリーテリング、繊細な演出力、そしてマーケティング力が必要とされる上に、膨大な時間と努力、下積みが求められる。これらすべてを兼ね備えた漫画家はごくわずかである。
この状況を変え、誰もが自分のアイデアをマンガという形で表現できる世界の実現を目指す。その鍵となるのが、最先端の生成AI技術である。本プロジェクトでは、Large Language Models (LLM)と画像生成AIの融合により、文章から高品質なマンガを自動生成できるクラウドサービスを開発する。このサービスは、マンガ制作において不足しがちな作画・コマ構成スキルを自動生成でサポートし、文章を書けるすべての人にマンガ創作の可能性を広げる。
事業化としては、マンガの自動生成をクラウドサービスとして提供し、生成されたマンガの出版・販売も視野に入れる。これにより、新たな漫画家の育成や漫画業界の労働環境の改善に貢献し、AIとの共創を前提とした次世代のマンガ制作フローを提案する。
Large Language Models (LLM) と画像生成AIを活用した自動漫画生成サービスの提案。漫画制作に必要なコストや数多くの専門性のハードルを生成AIによって大幅に下げ、より多くの人が漫画制作に挑戦できるようにすることで、より豊かな、文化的な多様性の促進に繋がることが期待される。提案者本人がクオリティの高い漫画の制作実績があり、その作業行程について熟知している点、既にプロトタイプ試作と検証が完了している点から、実現可能性を高く評価できる。どれだけクオリティの高いプロダクトが作れるかという点で技術的な未踏性が高いので、未踏アドバンスト事業期間中にプロダクトの磨き込みを進めてほしい。著作権などの法的な課題も考慮し、ビジネスモデルの精緻化をサポートしたい。
2024年6月28日
2024年度採択プロジェクト概要(比留間PJ)を掲載しました。