デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2023年度実施プロジェクト概要(山本健太・鈴木PJ)

公開日:2023年6月30日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 藤井 彰人(KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 代表取締役社長/KDDI株式会社 執行役員 ソリューション事業本部 グループ戦略本部 副本部長)

2. 採択者氏名

  • 山本 健太(筑波大学人間総合科学学術院情報学学位プログラム)
  • 鈴木 一平(フリーランス)

3.契約金額

  • 14,400,000円

4.プロジェクト名

  • 映像制作におけるAIとの共創の実現

5.関連Webサイト

6.プロジェクト概要

インターネット動画広告市場の急速な拡大に伴い、映像制作のニーズは多様化しており、限られたリソースの中で効率的な動画制作が求められている。この課題を解決するため、当プロジェクトでは以下の2つの目標に取り組む。

第一に、映像の専門知識ドメインの構築を目指す。映像制作に必要な専門知識が個人の経験に依存しがちなため、映像に対する専門的分析を機械化・自動化することで、専門知識の抽出を促進し、情報アクセスを容易にする。具体的には、世界最高水準の映像分析サービスを開発し、専門性とクリエイティビティの可視化を実現する。

第二に、AIとの共創システムを確立する。専門知識ドメインが整備されることで、人間だけでなくAIも情報にアクセス可能となり、AIを活用した効率的な映像制作が可能になる。

映像制作業界における専門知識の普及、効率化、そして人材育成に寄与し、インターネット動画広告市場の拡大に対応できる土台・ツールを整えることが本プロジェクトの意義である。

7.採択理由

メディアのインターネットへのシフト、さらには動画利用の拡大については、多くの説明は必要ではないであろう。インターネット動画広告市場は年率30-40%以上で伸びると予想されており、映像制作ニーズは多様化しかつ拡大しているが、動画制作に必要となる専門知識・ノウハウを有した人材が不足していることが課題である。
本プロジェクトでは、この問題を解決するべく、映像コンテンツの分析サイトを構築し、専門知識・ノウハウを可視化するとともに、AIによる動画制作サポートを実現させ、誰もが簡単に質の高い動画を制作できるようにすることを目標としている。
本提案は、拡大著しい動画市場における革新的な提案であることに加えて、提案者自身の映像制作現場での問題意識から生まれ事業化をも目指している提案である。映像制作ツールが中心の世界から、クラウドネイティブな、AIネイティブな映像制作サービスへと、より大きな市場へチャレンジできる提案であると考え、採択とした。

更新履歴

  • 2023年6月30日

    2023年度採択プロジェクト概要(山本健太・鈴木PJ)を掲載しました。