デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2022年度実施プロジェクト概要(中條・岩田・勝見PJ)

最終更新日:2022年7月4日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 大澤 弘治(Global Catalyst Partners マネージング・ディレクター兼共同創設者/Global Catalyst Partners Japan マネージング・ディレクター兼共同創設者)

2. 採択者氏名

  • 中條 麟太郎(東京大学文学部人文学科心理学専修/株式会社LearnWiz)
  • 岩田 風多(東京大学教養学部学際科学科総合情報学コース)
  • 勝見 舜(東京大学教養学部理科一類)

3.契約金額

  • 10,000,000円

4.プロジェクト名

  • 貢献を可視化する意見交換プラットフォームの開発

5.関連Webサイト

6.プロジェクト概要

本プロジェクトでは、オンラインで実施される意見交換において、参加者の貢献を可視化するシステムの開発とその事業化を行う。メンバーはこれまで、オンライン上で円滑な意見交換を実現するプラットフォーム「LearnWiz One」を開発し、参加者間の相互評価のデータを用いることで「参加者から注目されている意見」を可視化してきた。この意見交換の過程で得たデータを用いて、良い意見を出したか、良い意見を良いと見抜いたかなどといった、意見交換における貢献度合いを可視化するシステムの開発を行う。

意見交換における貢献度評価は、企業の採用活動や人事評価、教育現場の成績評価など、様々な場面で行われているが、本システムは、意見交換における参加者の活動を分析することで客観的な貢献度を可視化できるという点において、特定の評価者に依存していた従来の評価手法とは大きく異なる。これは、情報技術を活用することで初めて実現できる手法といえる。

事業期間中は、従来開発してきた意見集約プラットフォームを拡張する形でシステムの開発を行う。また、実証実験とユーザスタディを行い、その結果に基づいた改善とビジネスモデルの構築を行う。以上の取り組みを通じて、年度内の社会実装を目指す。

7.採択理由

LearnWiz Oneという人物評価システムを提供している。これまでは大学のオンライン講義を対象に、オンライン上での意見交換・集約を促すと共に、「いいね」がついた発言、「いいね」を付けた人をベースに議論の可視化を行ってきた。

今後は、EdTech、HRTech分野で有効な、議論における参加者の貢献を可視化するロジック・アルゴリズム開発と事業化に向けての有償サービス化が課題となるが、既に15,000人超の利用実績があり、評価ロジック・アルゴリズムを検証する上でのデータポイントが存在するのは大きい。Global EdTech Startup Awards 2021のR&D部門世界大会優勝、東京大学総長大賞など様々な受賞実績もある。

更新履歴

  • 2022年7月4日

    2022年度採択プロジェクト概要(中條・岩田・勝見PJ)を掲載しました。