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未踏ターゲット事業:2019年度採択プロジェクト概要(大石・松本PJ)

最終更新日:2019年7月19日

1.担当PM

田村亮(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 主任研究員/東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師)

2.採択者氏名

大石 美賀(お茶の水女子大学 理学部 情報科学科)
松本 奈紗(お茶の水女子大学 理学部 情報科学科)

3.採択金額

3,200,000円

4.テーマ名

アニーリングマシンによるルート最適化技術の開発

5.関連Webサイト

なし

6.申請テーマ概要

 本プロジェクトの背景として、排気ガスによる環境汚染、運送業者の人員不足、交通渋滞などの社会問題が挙げられる。我々はこれらの社会問題を解決する技術として、アニーリングマシンを用いたルート最適化技術に着目した。ルート最適化技術は、組合せ最適化問題に帰着する。そこで、従来型コンピュータよりも組合せ最適化問題の計算を高速に処理できるアニーリングマシンを用いて、より高速なルート最適化技術を開発することで、移動の効率化が実現できると考えた。
 本プロジェクトではルート最適化の中でも、宅配ルートの最適化を対象とする。リアルタイムで利用者の要求や交通渋滞などの情報を反映させた宅配ルートを最適化するアルゴリズムを開発する。このアルゴリズムを性能の異なるアニーリングマシンで実行し、その結果を比較し、それぞれのマシンの使用法について検討する。
 最終的には、スマートフォンもしくはタブレット端末を用いて利用者がデータを入力すると最適な宅配ルートと宅配時刻が実際の地図上に表示されるアプリケーションを開発する。これにより、利用者の利便性を高め、効率的な宅配ルートの探索を可能とする。

7.採択理由

 本提案は、アニーリングマシンを用いて交通ルート最適化問題を解くことで、高速にルート提案が可能なアプリケーションを開発する提案である。対象とするルート最適化問題は、時々刻々と状況が変わる問題である。そのため、最適化のスピードが要求されることから、本事業で提供する各種アニーリングマシンを全て使って使いどころを判断するとのことである。それぞれのマシンは仕様が異なることから、各種マシンに合わせたチューニング技術についても検討する必要があり、高い開発スキルが要求されることから育成観点からも重要な課題である。
 本提案で扱うルート最適化問題は、提案者自身が社会問題から触発されて設定したテーマであるとのことで、社会的課題の解決に強い意欲を持っていることがうかがえる。また、スマホもしくはタブレット端末で利用可能なアプリケーション開発を目指す点も評価できる。一方で、細かい問題設定など詰めていく部分は残されていると感じたが、PMが伴走することで現実に則った技術開発が進められると考え、採択すべき課題であると結論づけた。

更新履歴

2019年7月19日 2019年度採択プロジェクト概要(大石・松本PJ)を掲載しました。

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