デジタル人材の育成

中部電力株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社 インタビュー

公開日:2024年3月26日

最終更新日:2024年3月26日

中部電力株式会社 マネジメントサービス本部 ITシステムセンター
IT基盤・セキュリティグループ副長 鈴木 康人 様(左)
中部電力パワーグリッド株式会社 システム部
統括グループ 副長 長谷川 弘幸 様(右)

  • 鈴木 様(左) 長谷川 様(右)

重要インフラ事業者として、サイバーセキュリティは事業を守るための基盤です

長谷川 弘幸 様

中部電力パワーグリッド株式会社(以下、中部電力パワーグリッド)は、中部電力株式会社の事業会社として中部地区における電力の供給を担っています。
当社にとって最も重要なミッションは、電力の安定供給の確保です。当社の事業遂行においては、台風などの自然災害はもちろんですが、サイバー攻撃も事業を脅かす重大なリスクとなりえます。
電力という重要インフラを安定して提供する事業者として、サイバーセキュリティは事業を守るための重要な基盤であると考えています。

登録セキスペになりセキュリティの全体像と自分の立ち位置を把握できた

私達は2人とも、IPA産業サイバーセキュリティセンターが実施する「中核人材育成プログラム」(注釈1)の 修了者です。長谷川は、既に情報処理安全確保支援士(以下、登録セキスペ)でしたが、鈴木も、業務上の必要性を感じ、情報処理安全確保支援士を修了後1年の間に登録しました。
自身が登録して特に有効に感じたことは、登録セキスペが受講する講習からサイバーセキュリティ全般について幅広く学べたことで「中核人材育成プログラム」で学んだOT(Operational Technology)のサイバーセキュリティが改めて理解でき、インフラ事業者の立場でのセキュリティ対応もより明確になったことです。

(注釈1)中核人材育成プログラム 事業内容

登録セキスペの講習受講により定期的に知識をアップデートして活用しています

 毎年受講するオンライン講習は多様な分野があり、普段の業務以外の内容も学習できるので非常に勉強になります。例えば、オンライン講習では法令について網羅的に取り上げているので、自身の業務範囲が法令のどの部分に関連するのかも知識の修得とともに徐々に分かるようになり普段の業務の問題点や改善策を見出すためにも役に立っています。初めの頃は法令の分野に馴染みがなく苦手意識もありましたが、今では有意義な講習であったと感じています。 登録セキスペの資格維持のための講習受講では、定期的にセキュリティ分野とその関連分野の知識をアップデートできます。実践講習のプログラムの種類には自身の業界に特化した「業界別サイバーレジリエンス強化演習(CyberREX)」(注釈2)も加わり、受講の選択肢が増えるのはとてもありがたいことです。是非検討したいと思います。

(注釈2)責任者向けプログラム 業界別サイバーレジリエンス強化演習(CyberREX)

鈴木 康人 様

企業のセキュリティ人材として登録セキスペを活用しています

中部電力および事業会社では、「プラス・セキュリティ人材」の育成に着目し、その下地を作るためにもIT部門の社員に登録セキスペ取得を推奨しております。また、サイバーセキュリティのプロフェッショナルとしての人材強化も図っており、資格取得および維持のための費用は会社で補助しています。
企業としてのセキュリティレベルの向上に、登録セキスペの制度がマッチしていると感じています。今後も、会社全体として登録セキスペの制度を活用していきたいと思います。