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2018年度未踏ターゲット事業(ゲート式量子コンピュータ部門)プロジェクトマネージャー

最終更新日:2018年8月14日

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未踏グループ

2018年度未踏ターゲット事業(ゲート式量子コンピュータ部門)プロジェクトマネージャー

2018年度は、下記の方がプロジェクトマネージャーを担当します。

藤井PMの写真

ふじい けいすけ

藤井 啓祐

京都大学 大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 特定准教授(テニュアトラック・卓越研究員)兼 JSTさきがけ研究者

現在、Google、IBM、Intel、Microsoftなどの巨大IT企業や、ベンチャー企業、そして各国政府が量子コンピュータの実現にむけた研究開発を加速させています。

ゲート型の量子コンピュータ(万能量子コンピュータ)の実現には、まだ20年はかかると言われていますが、この宇宙の物理法則で作れる最強のコンピュータということもあり、その潜在能力に大きな期待がかかっています。小規模な量子コンピュータであれば、実際に動かせるものが出てきつつあり、IBM、Google、Microsoftは未来を見据えて量子コンピュータのプログラミング環境やソフトウェア開発環境を整備し、情報系の人の参入を加速させているところです。

本未踏ターゲットプロジェクト通じて、さまざまなバックグラウンドをもつ応募者に量子コンピュータというまさに人類にとっての未踏領域に飛び込んでいただき、"量子”情報処理技術(QIT)者の育成を、特に量子コンピュータに関する専門家としての立場から全力でサポートしてまいりたいと思っています。

量子というとなかなか参入障壁が高いと思われますが、様々な分野の人が自身の強みを量子コンピュータというフィールドで必ず活かすことができると思っています。

情報系の応募者がその強みを活かして、量子を勉強しながら応募というパターンや、量子に詳しい応募者がプログラミングを勉強しつつ応募、そして、情報と量子のそれぞれの強みを持つ参加者がタッグを組んだ提案など、様々なパターンでの提案を期待しています。

山本PMの写真

やまもと なおき

山本 直樹

慶應義塾大学 量子コンピューティングセンター センター長/理工学部 物理情報工学科 准教授・博士(情報理工学)

量子コンピュータは、これまでと全く違う原理で動作する計算機です。

複数の情報が、計算過程が、お互いに干渉して、全く新しい情報処理が実現されます。その典型が超高速計算です。これまで、アカデミックの主な興味はこの点にありました。

しかし、いよいよ、クラウドなどを通じて誰もが量子コンピュータに触れる時代に突入しました。超高速計算以外にも、実用的なものから遊び心満載のものまで、アカデミックが思いもつかなかった量子コンピュータの使い方があるはずです。

自由な発想と、そして未来の情報処理技術の基盤をつくるという意気込みを盛り込んだ意欲ある提案を期待しています。

更新履歴

  • 2018年8月14日

    2018年度未踏ターゲット事業(ゲート式量子コンピュータ部門)プロジェクトマネージャーを公開しました。