デジタル人材の育成
世界一短いプログラムの記述量でwebアプリケーションを作成をすることができるCommon Lispのwebアプリケーションフレームワークを開発します。ここで言う”フレームワーク”とは、HTML生成、入力値のバリデーション、オブジェクトデータベース、認証管理など、webアプリケーション開発に一般的に必要とされる全ての機能をAll in oneで提供をするフルスタックのフレームワークを意味します。 上記の機能に加え、HTTPサーバーも実装します。
提案概要も恐ろしく短かったが、世界一短いとはキャッチーな言葉である。ダイナミックなWebページの生成にLispがとても便利であることは、Allegro Common Lispを販売しているFranz社のKunze社長から数年前に聞いたことがある。Lispを使ってWebページを作っていたある顧客が「Lispを使って我々が成功していることを公開しないでほしい。なにしろ、たった2人でほかの10人規模の会社と同じ売上を上げているのだから…」そのため、この事例は1年間だけ非公開にしたとか。少々出来すぎた話だが、もともとLisp屋である竹内には信じられない話ではない。
Lispには不思議な魔力があるようで、フリーランスの松本君がLispを使い始めたのはまだほんの1年前なのに、すっかり取り憑かれたようだ。オーディションでもそれが如実に現れた。もちろん、ゼロからの提案ではなく、すでにあれこれの部品が積み上がってきている。Lispらしいやり方だ。素でコード量が1桁小さくなるというのだが、具体的な話はどれを聞いても首肯ける。HTMLなどのマークアップ言語はLispのS式のちょいと太った子孫と言っていいからだ。
竹内の期待を、松本君はぜひ成果物として裏付けてほしい。Lispに取り憑かれた人には竹内を含めちょっと怪しい人が多いのだが、松本君はいたって元気で威勢がいい。ダイナミックなWebコンテンツをつくるにはLAMP (Linux、Apache、MySQS、Perl+PHP+Python) がいいという話があるが、最初のLにLispを参加させるべく、ぜひ頑張ってほしい。