デジタル人材の育成
1.これは何?
webフロントエンド『stir』とは,既存のwebの仕組みでは為しえなかった,エンドユーザ主導による積極的なwebサービスの利用を実現するシステムです.
「このブログは記事の編集機能は優れているけれど,保存機能がない」「この検索サイトの検索結果がこっちのサイトの製品検索につながればいいのに」といった,web上に頻繁に存在する既存サービスに対する不満を,ユーザ側から積極的に組み替えて解決してしまおうという概念とアプリケーションフレームワークです.
stirを使用することによって,今までサービスを与えられた範囲内でしか使用できなかったユーザが,サービスをより自分好みに変更したり,新しい機能(「アドオン」と呼ぶ)を付加したりすることが可能になります.
アドオンはその設置されているURIを関連付けることで管理され,各々のユーザがそれらアドオンについて使い心地などのフィードバックを送ることで,他のユーザの評価を参照しながら適切なアドオンを選択できます.
2.できること
既存のWebサービスをフレームワーク内に読み込み,外部の任意アドオンを追加すること.
現時点での対応ブラウザは Windows版Internet Exproler6,7/Firefox3
3.これから追加される機能
・情報サーバとの連携
・Greasemonkeyスクリプトへの対応
・アドオン作成機能
4.将来の展望
自分でカスタマイズした設定をどこからでも参照できるようなログイン制のサービスを提供する.
概要
Ajaxを活用して,異なるドメインが提供するサービスを横断的に利用し,さらに独自の機能まで付加しようというのが,この概念とフレームワークの趣旨である.
内部的にはjavascriptのHttpRequestを用いてブラウザの挙動をエミュレートしており,これによって既存webサイトの1レイヤー上の領域を作り出し,そこからwebサイトの挙動を操作している.
インターネット上で提供されているWebサービスに対して、ユーザがその上に様々な機能を追加することができるようにしよう、という提案である。
そのためのフレームワーク stir を開発する。
stirは、Webサービスをフレームワークの中に取り込んで、サーバとクライアント(ブラウザonブラウザ)で作業を分担して追加機能を実現する。このとき、サーバ側でやることは、プラットフォームによって異なるブラウザの差異を吸収するための作業を分担することにある。
これによって、ユーザがCSSやjavascriptを使って既存Webサービスに機能追加して使うことができるようになる。すでにクライアント側のシステムは試作済みというように計画もしっかりしたものであり、Web2.0と呼ばれているものに新しい地平を開いてくれることを期待する。