デジタル人材の育成
「Puppy」とは利用者が一言話すだけで、その要求にあったWebアクセスを正確に実現することが出来る次世代音声認識Webアクセスツールです。例えば、利用者が「地図 コンビニ」と言うだけで、GPSの現在地付近のコンビニを検索し、結果を地図上に表示します。
iPhone、Androidなどの次世代モバイルの登場でモバイルは今後、よりWebアクセスのためのデバイスとしてシェアを拡大していくものと考えられる。しかし、これらのデバイスはユーザインタフェースとして相変わらず利用者のタッチパネルへの操作や文字入力に頼っており、様々な改善が行われているものの既存のインタフェースからの脱却が出来ていません。
「Puppy」は「一言話すだけでいい」という究極に簡単なインタフェースでモバイル利用者が抱える画面操作や文字入力の煩わしさを解決します。
「Puppy」はクライアント・サーバ間を汎用的なインタフェースで構築することで様々なクライアントから利用できるプラットフォームを目指します。本提案ではiPhoneアプリケーションをクライアントとして開発しますが、将来的にAndroidやBlackBerry、docomo、au、softbankなどの既存携帯電話WindowsCE搭載機、カーナビゲーションシステム、家電などをクライアントとすることができる拡張性も秘めています。
一言話すだけで要求にあったWebアクセスを正確に実現することを目的としたシステムである。この手のテーマはよく考案されるものであるが、対応端末を増やすための工夫がなされている点が実用性を重視していることを感じさせる。プロトコルを規定し、端末側では音声要求をプロトコルに変換し、サーバーに送る。サーバー側で、音声要求に対応したWebアクセスを行うHTTPリクエストを作成して返すというものである。サーバー側でほとんどの処理を行うことは負荷分散の観点からは不利となるが、対応プラットフォームの拡大という点ではユーザーにメリットとなる。また、開発者側にも開発言語を絞れるという利点もある。これは携帯端末が主たるターゲットとなる場合は非常に有利に働く。iPhone、次にAndoroidに対応したものから開発していくという辺り、開発者嗜好ではあるが、仕組み自体がクライアントの広がりを意識したものであるので、将来的な対応プラットフォームの広がりに期待できると思われる。ヒアリングを通じて実用的な便利さを感じ取れるものであった。以上の理由により採択としたい。