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未踏/セキュリティ・キャンプ

2010年度 採択案件概要

1.担当PM

 藤井 彰人(Mashup Awards 1-4 主宰、 グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャー)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:西村 邦裕(東京大学 大学院情報理工学系研究科 助教)

 コクリエータ:坂田 理美(フリーランス)

3.採択金額

 2,592,000円

4.テーマ名

 マーカーレスで屋内外を問わず利用できるカメラ位置推定システム

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 現実空間にバーチャル空間の情報を視覚的に重ねる技術、拡張現実感(AR)技術が発展し、一般の広告などに利用始めている。ARの重要な基盤技術はカメラ位置推定技術であり、現実空間とカメラ位置の関係から情報を重ね合わせる。しかし、一般的なカメラ位置推定技術はマーカーを用いるもの、あるいは、画像特徴点を利用してその画像をマーカーとして重ね合わせるものなどが主であり、広い空間へ対応することができないという問題点があった。また、GPSと方位磁石を利用することで広い空間へ対応した方法もあるが、精度が低く、重ね合わせるほどまで行かないという問題点がある。

 そこで本プロジェクトでは、室内外を問わず、マーカーを用いずにシームレスに情報を重ね合わせる為には、よりロバストかつ広範囲に対応したカメラ位置推定システムの開発を目的とし、拡張現実感技術の基盤となるシステムの構築を目指す。

 具体的には、現実空間から画像特徴量を抽出し、全てデータベースに格納し、そのデータベースを元にカメラ位置推定を行う方法である。コンピュータの記憶力と計算力を利用して丸覚えの方法を参照情報として、カメラの場所と姿勢情報を推定しようという方法である。マーカーレスで画像特徴点を利用してマーカーにする方法をさらに拡張して、全ての空間をマーカーにしてしまい、どこでも利用できるようにする方法とも言える。

 本プロジェクトを基盤として考えられる応用例としては、スマートフォン向けARアプリケーションや、都市空間内での精度の高いARデモンストレーション、ショッピングモール・ショップなどでのナビゲーションや商品情報提示システムなどである。

 本プロジェクトによる成果は、オープンソースソフトウェアとして公開すること、あるいは、データベースを公開すること、などを検討し、広く利用される基盤になることも考えたい。


7.採択理由

 画像からカメラ位置を特定するという技術は、既出ではあるが、インタビューにおいて本技術を利用した様々なサービスの可能性を確認できたため、採択したい。

 クリエーターのこれまでの研究成果からも、実現可能性は高く、未踏期間中に本テクノロジーを用いたユニークなサービスの開発に期待したい。

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