デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業(本体):2008年度下期採択プロジェクト概要(米澤香子PJ)

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 田中 二郎(筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授)

2.採択者氏名

  • チーフクリエータ
    米澤 香子(東京大学大学院 学際情報学府暦本研究室修士一年)
  • コクリエータ
    なし

3.未踏ユースプロジェクト管理組織

  • 株式会社オープンテクノロジーズ

4.採択金額

  • 3,500,000円

5.テーマ名

  • Human Pet Interaction Platformの構築

6.関連Webサイト

  • http://lab.rekimoto.org/members/Kyoko-Yonezawa/

7.申請テーマ概要

ペットは人の暮らしに密接に関わり、欠かせない存在となっている。しかしながら、ペットと人の関係を情報技術によって向上させる研究はほとんど行われていない。そこで、本提案では、Human-Pet Interactionという未踏領域の開発を行う。人とペットのよりよい関係のためには、ペットの日常生活、特に人とペットが物理的に離れている時の暮らしぶりをきちんと知る必要がある。今回は猫を対象として、生活の様子や感情を発信するためのブログ自動生成モジュール、twitter[1]自動投稿モジュールなどを開発する。ブログに投稿するデータは猫に装着した首輪型デバイスを用いて収集する。集めたデータから、「他の猫と遭遇した」、「喧嘩した」、「近所の家でおやつをもらった」、などの特殊なイベントを抽出してブログに投稿する。猫のブログを見た飼い主が喧嘩を労ったり、食事量を調節して健康管理に勤めたりすることで人だけでなく猫もより幸せになり、Human-Pet Interactionが実現する。また、本システムは個人所有のペットだけでなく、動物園などでのエンターテイメントシステムとして応用できる。更に、希少な野生動物の保護や生態観察などに活用可能である。

8.採択理由

Human-Pet Interactionという未踏領域の開発提案である。猫を対象として、生活の様子や感情を発信するためのブログ自動生成モジュール、 twitter自動投稿モジュールなどの開発を目指している。ブログに投稿するデータは猫に装着した首輪型 デバイスを用いて収集し、集めたデータから、「他の猫と遭遇した」、「喧嘩した」、「近所 の家でおやつをもらった」、などの特殊なイベントを抽出してブログに投稿するようにしている。本システムは個人所有のペット だけでなく、動物園などでのエンターテイメントシステムとして応用可能であり、更に、希少な野生動物の保護や生態観察などに活用可能である。 よく考えられた提案であり、未踏性も有することから採択に値すると思われる。