デジタル人材の育成
近年、インターネットの利用の中でとくにウェブサイトの閲覧はその割合が増しており、また、他のメディアに比較して利用時間が長くなる傾向がある。
ウェブサイトはテレビやラジオなどのメディアと違い、コンテンツの内容によりクライアント側の消費電力や利用するネットワーク大域が変化する。つまり、ウェブサイトの内容により消費電力や大域の利用を抑えることができると考えられる。
本プロジェクトはこの点に着目し、ウェブサイトの閲覧に関係する消費電力を直接測定し記録するソフトウェアと、データ集計を行う集計サーバの開発を行う。測定ソフトウェアはウェブブラウザのプラグインとして動作し、利用者はとくに意識することなく、電力測定を行うことができる。利用者の同意の元に集計サーバーへデータを集約し、集計処理を行う。得た情報から表示にかかる消費電力の大きなサイトの傾向を調査、対策の提案を行う。また指標となる数値を割り出し、それをもとにグリーンITを推進するためのソリューションを構築する。
従来多く見られる,サーバー側の消費電力削減という観点でなく,クライアントの消費電力を削減するWebサービスコンテンツを評価するという観点の提案である.新しい観点の提案であり,「未踏的アプローチ」と呼ぶにふさわしい.これまでの開発経験も十分に有している.以上から,採択と判定した.