デジタル人材の育成
古川 享(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授)
チーフクリエータ
鎌田 長明(株式会社情報基盤開発 代表取締役)
コクリエータ
なし
オフィスツール上で絵を配置するだけの単純な操作により帳票を設計するだけで、紙、携帯、Webの3メディアで情報収集できるシステムを構築することが可能になる多メディア災害時情報収集プラットフォームを開発する。これに、集めた情報から簡易な帳票を出力する機能を付けることで、災害時に現場の不足情報を収集し、配送のための伝票等を出力できるようにする災害時の不足品配給支援アプリケーションを開発する。
本プラットフォームにより、自治体等の災害支援担当者は自ら災害時に現場に即応した情報を現場の状態に合ったメディアを使って短時間で収集することができるようになる。これを用いた不足品配給支援アプリケーションを用いることで、災害時に不足品を適切な場所に適切な個数配送することが可能になる。
本プラットフォームを、帳票から普通紙OCR及びマークシート用紙がオンデマンドに作成できるAltPaperシステムを拡張し、携帯やPCからの入力に対応させ、配布用の帳票に出力する機能を付加することで実現する。
完成したプラットフォームはSaaSとして地方自治体向けに提供される。
技術的には、既に開発済みのモジュールを使用するなど新規性に疑問はあるものの、サービスとしての有効性、社会性を考慮して採択した。未踏ユースの経験者ではあるが、新規プロジェクトの牽引者として自ら果敢にチャレンジするモチベーション・モラルも非常に高く、絶え間ない向上心を持続することによって成長が見込める人材として採択、指導することにした。