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未踏IT人材発掘・育成事業:2017年度採択プロジェクト概要(中村PJ)

最終更新日:2017年6月26日

1.担当PM

 首藤 一幸(しゅどう かずゆき)
 ・東京工業大学 情報理工学院 准教授

2.採択者氏名

 中村 晃貴(慶應義塾大学 大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻)
 野口 裕貴(慶應義塾大学 環境情報学部)

3.採択金額

 2,304,000円

4.テーマ名

 動画を入力として自発的に動作するホームAI

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 近年、AlexaやGoogle Assistantなどの対話型AIが搭載されたAmazon Echo、Google Homeなどのデバイスが出現し、徐々に我々の生活の中に浸透し始めている。これらのデバイスは、人間との対話を通して指示された動作を行うことができる。加えて、多くのWeb APIやIoTデバイスと連携することで、照明を点灯させたり、ピザの注文ができたりするように、多様な動作を定義、対応させることもできる。
 しかしながら、これらのデバイスは少なくとも以下の二点の問題があるため、本来求められるホームAIとしての要件を十分に満たしているとは言えない。

・対話指示や事前設定によってのみ動作を行い、自発的に動作を行わない。
・パーソナライズが不十分である。

 前者の理由の一つとして、基本的な入力にマイクが使われることが挙げられる。これらのデバイスは音声入力を必要とするので、基本的に人間が能動的に操作しなければならない。ユーザが寝ている間や不在時などにおいては、AIが自発的に適切な行動を行うことはできないし、人間の指示がない状態で気を利かせて行動することもない。また、予め決められた動作を行うだけであるため、個人個人の生活リズムや好みに合わせたパーソナライズをユーザによる設定を伴わずに行うこともない。
 本プロジェクトでは物体検出、行動認識を用いてユーザの行動ログを収集し、それを用いて自発的に動作するホームAIを開発する。本ホームAIは部屋に設置されたカメラを通して常時ユーザの行動認識を行い、ユーザの状況に応じた自発的な動作を行う。また、解析結果に基づき予測されるユーザの行動に応じて、パーソナライズされた動作を行う。ユーザは能動的に本ホームAIを操作する必要はなく、むしろホームAI側が自発的に気を利かせた動作を行うようにする。

7.採択理由

 音声(だけ)でなくカメラ映像に基づいて、指示に従う(だけ)でなく自発的に動作するホームAI(例:Amazon社Alexa)を開発する提案である。もちろん、現状のホームAIがこれを行っていないことには理由がある。例えば、誤認識・誤動作への懸念やプライバシーの懸念がある。しかし技術水準や世の常識は変わっていくものである。先を見据えて、何が出来るかを貪欲に追求して欲しい。

更新履歴

2017年6月26日 2017年度採択プロジェクト概要(中村PJ)を掲載しました。

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