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未踏アドバンスト事業:2019年度実施プロジェクト概要(石渡PJ)

最終更新日:2019年8月1日

1.担当PM

石黒 浩(いしぐろ ひろし)
 ・大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 教授(特別教授)
 ・ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー)

2. 採択者氏名

石渡 祥之佑(東京大学FoundX)
日並 遼太(東京大学FoundX)

3.契約金額

10,000,000円

4.プロジェクト名

漫画の高精度な機械翻訳技術および多言語漫画配信サービスの実現

5.関連Webサイト

https://mntr.jp

6.実施プロジェクト概要

 現在、日本国外における漫画の海賊版被害は甚大であり、海外の漫画読者を海賊版から正規版へ誘導することは、出版業界にとって喫緊の課題となっている。海賊版を駆逐するためには、法的規制の強化以上に、読者が利用しやすい正規版コンテンツ配信サービスを提供することが有効である。しかしながら、単一言語で制作される漫画を他の言語に翻訳するプロセスが煩雑・高コストであるため、実際に正規版として配信される作品・言語数は極めて限定的である。
 本プロジェクトでは、まず翻訳プロセスの大幅なコスト削減を目的とし、漫画に特化した高精度な機械翻訳技術の実現を目指す。画像情報・言語情報から得られる様々な「文脈」を考慮可能な機械翻訳の研究開発を行い、従来不可能であった実用水準の漫画翻訳エンジンを実現する。並行して、翻訳した漫画を世界中の読者に届けることを目的とし、漫画の多言語配信サービスの事業化に取り組む。機械翻訳による漫画の翻訳コスト削減により、サービスに掲載される全ての漫画を最初から多言語で全世界に向けて配信するサービスが実現可能となる。
 また、本プロジェクトでは、翻訳エンジンと配信サービスの試験運用を通して、開発した技術が実用水準に達しているかを検証するとともに、ユーザースタディによって得られた知見を元に提案技術で展開可能なサービスを検討し、具体的なビジネスモデルの構築を目指す。

7.採択理由

 漫画の翻訳システムの開発は、日本の漫画を世界に広げるためにも、漫画の世界的なマーケットを作るためにも、重要かつ実現可能性の高い取り組みになります。技術的には特に画像認識からどのような情報が取り出せ、どのように翻訳に生かせるかがポイントとなります。特にそうした技術に関して、未踏性のある開発ができるように、イノベータと一緒に考えていきたいと思います。
 また、全自動の翻訳だけでなく、手動によるクオリティの高い翻訳においても、どのように技術が使えるか、イノベータと一緒に検討をしていきたいと考えます。

更新履歴

2019年8月1日 2019年度実施プロジェクト概要(石渡PJ)を掲載しました。

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