試験情報
公開日:2021年10月8日
最終更新日:2021年10月20日
AI、ビッグデータ、IoTをはじめとする新技術によって創出された新たな製品やサービスが企業活動や国民生活に浸透するなか、それらを効果的に活用するため、デジタルリテラシーに関する幅広い知識を身に付けることが求められています。
学校教育では、新学習指導要領 (*1) において、社会生活において必要不可欠となりつつある情報活用能力を、言語能力、問題発見・解決能力等と同様、学習の基盤となる資質・能力として教科横断的に育成する旨が明記され、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育が段階的に実施されています。特に、高等学校においては、令和4年度から、全ての生徒が必ず履修する科目(共通必履修科目)として「情報Ⅰ」を新設して、生徒の卒業後の進路を問わず、情報の科学的な理解に裏打ちされたプログラミング的思考力や情報モラル等、情報活用能力を育む教育を一層充実していくこととなっています。
また、政府の「AI戦略2021」(令和3年6月11日統合イノベーション戦略推進会議決定)(*2) においても、高等学校の共通必履修科目「情報Ⅰ」の新設を踏まえ、ITパスポート試験の出題の見直しを実施し、高等学校等における活用を促すことが示されています。
このような状況を踏まえ、高等学校学習指導要領「情報Ⅰ」に基づいて、iパスの出題範囲、シラバス等の見直しを実施し、プログラミング的思考力等の出題を追加することとしました。具体的な見直しの内容は以下のとおりです。
高等学校の共通必履修科目「情報Ⅰ」に基づいた内容(プログラミング的思考力、情報デザイン、データ利活用 等)を追加しました。
高等学校の共通必履修科目「情報Ⅰ」に基づいた内容(プログラミング的思考力、情報デザイン、データ利活用 等)に関連する項目・用語例を追加しました。なお、情報モラル(情報倫理)については、前回の改訂(「ITパスポート試験 シラバス」Ver.5.0)で先行して追加しています。
プログラミング的思考力を問う擬似言語を用いた出題を追加します。また、情報デザイン、データ利活用のための技術、考え方を問う出題を強化します。なお、試験時間、出題数、採点方式及び合格基準に変更はありません。
擬似言語を用いた出題については、擬似言語の記述形式及びサンプル問題も公開しました。
なお、出題範囲・シラバスについては今後も技術動向や環境変化等を踏まえ、内容の追加・変更・削除等、適宜改訂を行ってまいります。
2022年4月の試験から
シラバス(試験における知識・技能の細目)
それぞれの試験区分の人材像に照らし、必要となる知識・技能の幅と深さを体系的に整理、明確化した資料です。学習の目標とその具体的な内容を記載していますので、試験の合格を目指す際の学習指針として、また、企業、学校の教育プロセスにおける指導指針として、有効にご活用ください。