試験情報

システムアーキテクト試験

最終更新日:2023年6月30日

業務とITのグランドデザイナー

略号

SA

英語名称

Systems Architect Examination

実施方式・実施時期

システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアを目指す方に最適です。

1.対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システムを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、開発を主導する者

2.業務と役割

情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

  1. 情報システム戦略を具体化するために、全体最適の観点から、対象とする情報システムの構造を設計する。
  2. 全体システム化計画及び個別システム化構想・計画を具体化するために、対象とする情報システムの開発に必要となる要件を分析、整理し、取りまとめる。
  3. 対象とする情報システムの要件を実現し、情報セキュリティを確保できる、最適なシステム方式を設計する。
  4. 要件及び設計されたシステム方式に基づいて、要求された品質及び情報セキュリティを確保できるソフトウェアの設計・開発、テスト、運用及び保守についての検討を行い、対象とする情報システムを開発する。
    なお、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの固有技術については、必要に応じて専門家の支援を受ける。
  5. 対象とする情報システム及びその効果を評価する。

3.期待する技術水準

システムアーキテクトの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。

  1. 情報システム戦略を正しく理解し、業務モデル・情報システム全体体系を検討できる。
  2. 各種業務プロセスについての専門知識とシステムに関する知識を有し、双方を活用して、適切なシステムを提案できる。
  3. 企業のビジネス活動を抽象化(モデル化)して、情報技術を適用できる形に再構成できる。
  4. 業種ごとのベストプラクティスや主要企業の業務プロセスの状況、同一業種の多くのユーザー企業における業務プロセスの状況、業種ごとの専門知識、業界固有の慣行などに関する知見をもつ。
  5. 情報システムのシステム方式、開発手法、ソフトウェアパッケージなどの汎用的なシステムに関する知見をもち、適切な選択と適用ができる。
  6. OS、データベース、ネットワーク、セキュリティなどにかかわる基本的要素技術に関する知見をもち、その技術リスクと影響を勘案し、適切な情報システムを構築し、保守できる。
  7. 情報システムのシステム運用、業務運用、投資効果及び業務効果について、適切な評価基準を設定し、分析・評価できる。
  8. 多数の企業への展開を念頭において、ソフトウェアや、システムサービスの汎用化を検討できる。

4.試験時間・出題形式・出題数(解答数)

午前Ⅰ

試験時間

9:30~10:20(50分)

出題形式

多肢選択式(四肢択一)

出題数・解答数
  • 出題数:30問
  • 解答数:30問

午前Ⅱ

試験時間

10:50~11:30(40分)

出題形式

多肢選択式(四肢択一)

出題数・解答数
  • 出題数:25問
  • 解答数:25問

午後Ⅰ

試験時間

12:30~14:00(90分)

出題形式

記述式

出題数・解答数
  • 出題数:3問
  • 解答数:2問

午後Ⅱ

試験時間

14:30~16:30(120分)

出題形式

論述式

出題数・解答数
  • 出題数:2問
  • 解答数:1問

参考リンク:出題等について