試験情報

情報セキュリティマネジメント試験の教育機関における活用事例

公開日:2023年3月31日

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大学

京都光華女子大学

キャリア形成学科は、女性の持つ知性や感性を磨き、主体性や実践的な思考力、ビジネス社会で求められるマネジメント力を伸ばし、未来を切り拓く力を養成し、社会とつながり輝き続ける女性を育成することを目指している。「情報セキュリティマネジメント試験」は、企業等の実際の業務現場で必要となる情報セキュリティ全般に関する知識を問うものであり、学生にも挑戦してもらいやすい内容と考えており、学生への受験を推奨している。また、キャリア形成学科では、情報処理技術者試験に合格している者は社会で活躍できるスキルの一つを身につけていると考え、入学時に、「情報セキュリティマネジメント試験」を始め、情報処理技術者試験に合格している者については、資格特待生として最大で半期分の学費に相当する資格特待生奨学金を支給している。

高知大学

高知大学は、国立大学の中でも特にIT教育に力を入れてきた大学の一つである。これまでの21年間、全学必修としていた情報処理科目に加えて、2016年からは全学を対象とした選択科目「情報セキュリティ入門」を開講している。この科目は、学術情報基盤図書館教員が担当し、座学だけではなく、標的型メール攻撃を実際に体験させるなどの実践的な教育を行っている。文系理系を問わず多くの学生が受講しており、情報セキュリティへの関心の高さが感じられる。「情報セキュリティマネジメント試験」は、情報セキュリティスキルの証明に適していると考えており、学生に対して試験を紹介するとともに積極的に受験を推奨している。

東京大学

東京大学情報システム部では、職員の情報セキュリティスキルの習得は必須と考え、様々な施策を実施している。中でも「情報セキュリティマネジメント試験」は、情報セキュリティスキルを身に着けるツールの一つとして最適と考えており、「東京大学の情報システム人材に関する能力強化大系」を示して受験を推奨すると共に、情報処理推進機構と連携して、情報処理技術者試験の概要紹介をするセミナーを開催するなどの啓発活動を実施している。

山梨学院大学

就職キャリア支援の一環で、特に「ITパスポート試験」に合格した学生の次のスキルアップ資格として「情報セキュリティマネジメント試験」の受験を推奨している。情報系関連学科に限らない全学部の学生を対象とした無料の課外講座を、前学期と後学期に週1回、毎年開講している。専門科目としては、経営情報学部開講の「情報セキュリティー」(現代ビジネス学部でも今後開講予定)において、「情報セキュリティマネジメント試験」のシラバスを活用したカリキュラムを展開しており、試験の開始年度より合格者を輩出している。また、山梨学院大学 就職・キャリアセンターでは、各種資格取得者に図書カードを進呈し、資格取得を奨励しており、「情報セキュリティマネジメント試験」もこの制度の対象となっている。

横浜国立大学

教育、研究、大学運営の基盤となる情報基盤サービスを学内に提供している情報基盤センターでは、様々な脅威から学内情報資産を守ることを目的にISO27001(ISMS)を導入しており、ISO27001(ISMS)のセキュリティ教育のツールの一つに「情報セキュリティマネジメント試験」を活用している。「情報セキュリティマネジメント試験」の学習を通じて職員の情報セキュリティレベルの維持と更なる向上を、試験の結果を有効性の評価に活用している。

高専・専門学校

国立徳山工業高等専門学校

外部資格の取得に挑戦することは、学生が自ら目標を定めて学習するきっかけになると同時に、自らの学力を客観的に評価できるという意味でも有意義である。本校では、このような資格取得の意義から、その促進を図るため、資格取得者、試験合格者に対する外部修得単位の認定制度と報奨金制度を設けている。「iパス」、「基本情報技術者試験」、「情報セキュリティマネジメント試験」を含む全ての情報処理技術者試験が対象となっている。報奨金は、後援会から支給される。

神戸電子専門学校

情報処理学科・ITスペシャリスト学科・ITエキスパート学科では、システム開発者を目指しており、1年次で、必要な基礎を学習し、「基本情報技術者試験」合格を目指すカリキュラムを組んでいます。しかし、昨今の社会情勢を考えると、セキュリティの重要度がますます高くなっています。これは、単にセキュリティ技術者が求められているだけでなく、マネジメントできる能力も必要とされています。そこで、技術系試験に合格した学生には、「情報セキュリティマネジメント試験」を勧めています。また、ゲームソフト学科・エンターテイメント学科の学生が目指すゲーム業界は、特にセキュリティに厳しく、学生にも意識を持っておくことを求められており、強く「情報セキュリティマネジメント試験」を勧めています。

高校

埼玉県立狭山経済高等学校

本校は、流通経済科・会計科・情報処理科の3学科で構成されており、それぞれの学科で特色ある授業展開を行っている。資格は就職だけではなく、大学の推薦入試でも大きな判断材料とされている。本校では、このことから資格取得が進路選択の幅を大きくすると考え、高度な資格取得を推進している。情報処理科では、取得を目指す高度な資格に「iパス」があり、2年生の必修科目「ビジネス情報管理」(週4時間、1年間)の中で、「iパス」合格に向けた教育を行っている。受験の際にはバウチャーを活用し、生徒の成績情報や得意・苦手分野を把握し、今後の指導に役立てている。「iパス」合格者には、さらなるスキルアップを支援するため、「情報セキュリティマネジメント試験」対策の外部講座を提供している。

島根県立松江商業高等学校

松江商業高校が立地する島根県松江市は「Ruby City Matsue プロジェクト」として、産官学一体となったまちづくりを進めている。オープンソースの思想によるコミュニティ活動も盛んであり、技術者との交流機会も多くあり、学びのフィールドが校外にもあふれている地域である。そのような中にあって、松江商業高校では「商業教育を核とした教育活動を通し、将来、地域産業界を担い、リーダーとして活躍できる有為な人材を育成する。」という指導目標を掲げ、情報処理技術者試験をはじめとした高度な資格・検定に挑戦し、専門的知識、技能を身に付けた将来のスペシャリストを育成することを目標に様々な活動に取り組んでいる。情報処理科では「基本情報技術者試験」(FE)に加えて、「情報セキュリティマネジメント試験」(SG)の取得も目指して挑戦をしている。資格取得は学習した成果が形となることから取得した本人の励みとなり、また、FEとSGを両方取得することで、幅広い知識を持つ人材として、地域・企業・大学等からの高い評価へとつながっている。

福井県立科学技術高等学校

本校の情報工学科は「ICTのスペシャリストをめざそう!」をキャッチコピーに掲げ、来たるSociety5.0時代を担う専門家を目指し、全生徒が情報分野の勉学に励んでいる。入学当初から幅広く情報分野の知識を身につけるため、ITパスポート試験を意識した授業を展開しており、1年次に全生徒が合格した年度もあった。
目まぐるしく進展するICT技術で成り立つ情報社会において、情報セキュリティに関する学習は必要不可欠であることから、2年次からは情報セキュリティマネジメント試験を意識した授業を展開し、試験問題を教材として使用している。当該試験は情報セキュリティに関する様々なケースを扱っているので、情報セキュリティの知識を身につける上で最適と考えている。例年3年次に大半が当該試験を受験しており、令和3年度に至っては全生徒31人が受験し15人が合格している。