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「2019年度情報セキュリティに対する意識調査」報告書について

掲載日 2020年3月9日
最終更新日 2020年3月17日
独立行政法人情報処理推進機構
セキュリティセンター セキュリティ対策推進部


様々なサービスがオンライン化され、スマートフォン(以下、スマホ)の世帯保有率も79.2%(*1)となるなど、多くの人がインターネットを生活の一部として利用しています。一方、インターネットサービス利用者の金銭や情報の詐取を狙い、その手口も巧妙化の一途をたどっています。その結果、利用者が思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれるケースも少なくありません。そのため、利用者は身近な脅威や手口について理解し、適切な対策による自衛が望まれます(*2)

毎年実施している本調査では、パソコン(以下、PC)およびスマートデバイス(以下、SD)でのインターネット利用者を対象に、情報セキュリティ対策の実施状況、SNS投稿時の意識、法令遵守に関する意識などについて集計しています。調査結果の主なポイントは以下のとおりです。

 
(*1)
総務省 令和元年版情報通信白書 情報通信機器の保有状況
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd232110.html
(*2)
IPAでは、下記、「調査結果の主なポイント」(5)~(9)に関連する対策を動画で紹介しています。以下のURLからご参照ください。
https://www.ipa.go.jp/security/measures/start.html

調査結果のポイント

(1)
自身の性的画像をやりとりする割合は10代、20代の場合、面識のある友人・知人で1割を超過。一方、30代、40代では恋人などを相手に1割程度
(2)
自身の性的画像をSNS上だけの知り合いに共有する傾向は20代(約9%)、30代(約8%)の男性が高く、10代は男女共平均割合を上回る
(3)
SNSで知り合った人と実際に会ったことのある人の割合は約21%、そのうち約4分の1に当たる約5%が、実際に会ったことで不快な目に遭っていた
(4)
パスワードが漏えいすると困ると回答し、複数のアカウントを保有する対象者のうち、パスワードを使いまわしている割合は約半数に当たる24.4%
(5)
セキュリティアップデートを実施しているPC利用者の割合は50.8%

(2019年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査 P63)

図1.PC利用者のWindows Update等によるセキュリティパッチの更新を実施している回答割合 図1.PC利用者のWindows Update等によるセキュリティパッチの更新を実施している回答割合_円グラフ
図1.PC利用者の「Windows Update等によるセキュリティパッチの
更新を実施している」回答割合
(6)
セキュリティソフト等を使用しているPC利用者の割合は55.1%

(2019年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査 P63)

図2.PC利用者のセキュリティソフト・サービスの導入・活用を実施している回答割合 図2.PC利用者のセキュリティソフト・サービスの導入・活用を実施している回答割合_円グラフ
図2.PC利用者の「セキュリティソフト・サービスの導入・活用
を実施している」回答割合
(7)
アカウントを持っているPC利用者で、出来るだけ長い文字数を設定している割合は59.8%

(2019年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査 P52)

図3.アカウントを持っているPC利用者のパスワードはできるだけ長い文字数を設定している回答割合 図3.アカウントを持っているPC利用者のパスワードはできるだけ長い文字数を設定している回答割合_円グラフ
図3.アカウントを持っているPC利用者(4,578人)の「パスワードは
できるだけ長い文字数を設定している」回答割合
(8)
スマホの画面をロックしているスマホ利用者の割合は24.7%

(2019年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査 P124)

図4.スマートデバイス利用者のパスワードやパターン、顔認証などによる画面ロックを実施している回答割合 図4.スマートデバイス利用者のパスワードやパターン、顔認証などによる画面ロックを実施している回答割合_円グラフ
図4.スマートデバイス利用者の「パスワードやパターン、顔認証などによる
画面ロックを実施している」回答割合
(9)
偽のセキュリティソフトを売りつける詐欺の手口を知っているPC利用者の割合は58.2%

(2019年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査 P33)

図5.PC利用者の偽セキュリティソフト、偽警告(サポート詐欺)の脅威を認知している回答割合 図5.PC利用者の偽セキュリティソフト、偽警告(サポート詐欺)の脅威を認知している回答割合_円グラフ
図5.PC利用者の「偽セキュリティソフト、偽警告(サポート詐欺)の
脅威を認知している」回答割合

調査概要

(1) 調査方法
ウェブアンケート
(2) 調査対象
13歳以上のパソコンおよびスマートデバイスのインターネット利用者
(3) 調査期間
情報セキュリティの倫理に対する意識調査:2019年12月5日~12月16日
情報セキュリティの脅威に対する意識調査:2019年12月6日~12月17日
(4) 有効回答数
パソコン:5,000人
スマートデバイス:5,000人

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「2019年度情報セキュリティの倫理に対する意識調査」報告書
「2019年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書

報告書 目次

「2019年度情報セキュリティの倫理に対する意識調査」報告書
1. 調査概要
2. 回答者属性
3. 調査結果概要
4. 調査結果詳細【パソコン調査】
4-1. インターネットや情報に関する倫理教育の経験
4-2. インターネットサービスの利用状況
4-3. インターネットへの情報発信
4-4. インターネットにおける個人情報の取扱い
4-5. インターネットサービス利用時の問題行為・留意点
5. 調査結果詳細【スマートデバイス調査】
5-1. インターネットや情報に関する倫理教育の経験
5-2. インターネットサービスの利用状況
5-3. インターネットへの情報発信
5-4. インターネットにおける個人情報の取扱い
5-5. インターネットサービス利用時の問題行為・留意点
5-6. 公共の場所でのスマートデバイスの利用状況
「2019年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書
1. 調査概要
2. 回答者属性
3. 調査結果概要
4. 調査結果詳細【パソコン調査】
4-1. インターネットサービスの利用状況
4-2. インターネット利用時の脅威や被害
4-3. アカウントの管理方法
4-4. セキュリティ対策の実施状況
4-5. 情報セキュリティに関する情報収集
5. 調査結果詳細【スマートデバイス調査】
5-1. インターネットサービスの利用状況
5-2. インターネット利用時の脅威や被害
5-3. アカウントの管理方法
5-4. セキュリティ対策の実施状況
5-5. スマートデバイスの利用状況
5-6. 情報セキュリティに関する情報収集
6.Appendix:インターネット依存度について

「2019年度情報セキュリティに対する意識調査」報告書の引用について

資料に含まれるデータやグラフ・図表等を、作成される資料に引用・抜粋してご利用いただいて構いません。
ご利用に際しまして、当機構より以下をお願いしております。
  • 出典を明記すること(当機構名、資料名、ページ番号、URL)
  • 可能な限り原文のまま掲載すること(グラフの形式を変える、文体を変える等は可)
  • 一部改変して使用する場合は文意を変えず、原文のままでないことがわかるよう明記すること(「~を基に作成」等)
  • 転載部分と作成部分が混在する場合、転載部分か、作成部分かが明確にわかるようにすること

実施者

本件に関するお問い合わせ先

IPA セキュリティセンター セキュリティ対策推進部 山田、島田
TEL:03-5978-7530 FAX:03-5978-7513 E-mail:

更新履歴

2020年3月17日 ・(*2)の脚注を追加。
・「調査結果のポイント」に円グラフを追加。
・「「2019年度情報セキュリティに対する意識調査」報告書の引用について」を追加。
2020年3月9日 公開