経済産業省は2017年12月に「産業サイバーセキュリティ研究会」を設置し、ワーキンググループ3(サイバーセキュリティビジネス化)の活動において、有効性確認を通じ日本発のサイバーセキュリティ製品・サービスのマーケット・イン促進に資するサイバーセキュリティ検証基盤(以下、検証基盤)の構築を目指す、としました。検証基盤とは、日本発のセキュリティ製品の有効性を確認するものです。
この事業について、経済産業省の委託を請け、IPAでは、検証基盤のあり方を検討する「サイバーセキュリティ検証基盤構築に向けた有識者会議*1(以下、有識者会議)」を2019年9月に設置しました。
また、経済産業省の計画によれば、その具体的な検証は、以下の2種類を実施することとしていました。
(1)専門家による客観的な「セキュリティ製品の有効性検証」
(2)利用者の「実環境における試行検証」
そこで有識者会議では、この計画に基づいた検証体制や検証方法等の実施案を検討しました。さらにこの実施案の実効性や課題を明らかにするため、検証を試行しました。
試行の結果は以下の通りです。
(*1)IPA サイバーセキュリティ検証基盤構築に向けた有識者会議
https://www.ipa.go.jp/security/economics/kensyokiban2019.html