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IPAでは、情報セキュリティ全般に関する事例や状況をまとめた書籍「情報セキュリティ白書」を2008年から毎年発行しています。本白書は、企業・組織のシステム開発者や運用者を対象に、情報セキュリティインシデントや攻撃の現状の把握、及び対策の実践に役立つ情報を提供すること、また、パソコンやスマートフォンを使用する一般の利用者に対しても、身近にある情報セキュリティ上の脅威への認識を促すことを目的に制作しています。
本白書が対象とする2015年度には、標的型攻撃により、日本年金機構から125 万件の個人情報が流出しました。また海外では、不正アクセスによる米国政府機関からの大量の個人情報流出、複合的なサイバー攻撃によるウクライナの大規模な停電など、社会の基盤となる情報やシステムを狙ったインシデントが相次ぎました。その他、インターネットバンキングの被害も後を絶たず、国内の不正送金被害は過去最悪となりました (注釈1) 。加えてIoT機器の脆弱性や運用不備も明らかになり、情報セキュリティの脅威が私達の身近に迫っていることが実感されました。こうした脅威に対抗するため、法制度の改正、“サイバーセキュリティ人材育成総合強化方針”、“サイバーセキュリティ経営ガイドライン”の策定など、政府による取り組みが進展しました。
「情報セキュリティ白書2016」では、これら情報セキュリティにおけるあらゆる状況を俯瞰し、情報セキュリティインシデントの具体的事例や攻撃の手口、政策や法整備の状況等を網羅しています。また、昨年に引き続き“自動車”、“制御システム”、“IoT”に関する情報セキュリティを注目すべきテーマとして取り上げています。なお、2016年3月31日に公開した「情報セキュリティ10大脅威2016 (注釈2) 」も第二部に収録しています。
「情報セキュリティ白書 2016」の印刷書籍版・電子書籍版は、それぞれ以下で購入可能です。
IPA セキュリティセンター セキュリティ対策推進部 セキュリティ分析グループ
IPA 戦略企画部 広報戦略グループ
2021年3月29日
価格表示を税込み総額表示に変更
2019年4月5日
本書の購入に関するお問い合わせ先を変更
2016年8月15日
「Maruzen eBook Library」の情報を追記
2016年8月8日
電子書籍版の発行日、本書の購入に関するお問い合わせ先を記載
2016年7月14日
掲載