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2020年2月26日
独立行政法人情報処理推進機構
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田 達夫)は、AIの技術や利用動向、制度政策などの最新動向を特集とともに網羅的に解説する「AI白書2020」を制作しました。「AI白書2017」「AI白書2019」に続く3刊目となる本書は、全国の書店等で3月2日から発売されるほか、3月中旬には電子書籍としても購入可能です。
近年、デジタル技術やデータ等の活用で組織の競争力を向上する取組みであるデジタルトランスフォーメーション(DX)が注目を集めています。DXの推進には、既存のIT技術のみならず、人工知能(AI)やIoT等の新しい技術を導入することが肝要です。
しかし「AI白書2020」で実施した利用動向調査では、ユーザー企業525社中、AIを実導入している企業はわずか4.2%と、国内企業への導入は依然として進んでいない状況が明らかになっています。また、AI人材について約70%の企業が「データ分析を活かせる従業員」や「自社へのAI導入を推進できる従業員」が不足していると回答するなど、幅広い分野の人材にAIの知識が必要であることを示しています。
本書はこうした利用動向調査の結果を踏まえ、AI導入における課題や実装の推進に向けた取組みなどを、企業の経営層や現場のビジネスパーソンにも分かりやすく解説しています。
また本書では、AIの技術を「知的活動を実現する技術」として認識、理解、学習、判断、予測、言語、知識、身体、創作の9つに分類し、それぞれに「概要」「主な技術」「最新技術動向」を解説しています。過去のAI白書では内容が難しすぎるとの声を反映し、「概要」を初学者にも取り組みやすく説明しながら、専門家にも読み応えがある内容で「最新技術動向」を記述しています。
このほか特集では、「AI人材育成」と「地域スタートアップエコシステム」に焦点を当て、AI実装を推進する取組を紹介しています。IPA「AI白書2020」の主な構成は以下のとおりです。