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プレス発表 第4次産業革命に向けたスキル強化の指針“ITSS+(プラス)”に新たに「IoTソリューション領域」「アジャイル領域」を策定し、公開

IT人材のスキル変革の方向性を発信

2018年4月9日
独立行政法人情報処理推進機構

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田 達夫)は、第4次産業革命に向けたIT人材の学び直しを推進するために整備を進めている“ITSS+(プラス)”に「IoTソリューション領域」「アジャイル領域」を追加し、公開しました。

 ITSS+は、第4次産業革命に向けて求められる新たな領域の“学び直し”の指針として策定(脚注1)しています。また、従来のITスキル標準(ITSS)(脚注2)が対象としていた情報サービスの提供やユーザー企業の情報システム部門の従事者のスキル強化を図る取組みに活用されることを想定しています。

 ITSS+は、昨年4月に「セキュリティ領域」「データサイエンス領域」を公開していますが、今回新たに「IoTソリューション領域」「アジャイル領域」について追加策定しました。

 「IoTソリューション領域」は、今回は主にITベンダーとして必要な技術要素や、開発プロセス等に焦点を当て、IoTソリューション開発でのロール(役割)定義や、各ロールにおけるタスクの特徴などについて説明しています。

 また、「アジャイル領域」は、第4次産業革命を実現するために必要なアプローチでありながら、アジャイル開発そのものに関する的確な理解が十分普及していないという問題意識から、アジャイル開発のベースにあるマインドセットや原則、アジャイル開発プロセスやチームの特徴、および開発者の学ぶべきスキルについて説明しています。

 IPAでは、今後、デジタル変革で求められる人材のあり方に視野を広げ、さらなる内容の拡充を図っていく予定です。

脚注

(脚注1) 学び直しの指針に限定するため、従来のITスキル標準に統合するものではない。人材の評価・調達等での活用は想定せず、それぞれの領域で固有の整理を行っている。

(脚注2) ITスキル標準は、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。ほかに情報システムユーザースキル標準もある。