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デジタル時代のスキル変革ウェビナー2022 Q&A

独立行政法人情報処理推進機構

2022年10月11日に開催したデジタル時代のスキル変革ウェビナー2022自律した学びが個人と組織の成長を促すでいただいた質問への回答をまとめました。

パネルディスカッション

  1. Q1アレグザンダー氏 提唱のパタン・ランゲージは 「・・・パターンが集まってランゲージとなり、このパタン・ランゲージを用いて建物やコミュニティを形成することができる」とされています。マナパタ/トラパタも「個々のパターンが複数集まって相互連携する」考え方はあるのでしょうか?それとも個別パターンで閉じているのでしょうか?

    A1

    まなパタ、トラパタに関してはパターン・ランゲージの日本における第一人者である、慶応大学の井庭先生主宰のクリエイティブシフト社のご指導を受けながら制作しており、その設計思想・手法はもともとのパターン・ランゲージから引き継がれたものと考えております。個々のパターンがそれぞれ単独に存在しているわけではなく、相互に連携しながらその領域の体系を成しており、またそのことによって全体の質を上げることが出来ていると考えています。

  2. Q2学びのパターンは、カテゴリ的に網羅的なのでしょうか。それとも、あらたなパターンが生まれ得るものでしょうか。

    A2

    多様な領域や立場の方々にインタビューを行っており、得られた結果も体系的に整理していますので、一定の網羅性はあると考えています。ただし、これが最終形であるとも考えておりませんので、今後さらに発展させる可能性もあり、その際には新しいパターンが追加されたり、あるいは現在あるパターンと整理統廃合されることもゼロではないと考えています。

  3. Q3企業で機械学習の輪講(社内限定800人規模)を主催している者です。取り組み当初100名を超える参加者がいました。しかし、業務と機械学習との繋がりを意識する人が少ないからなのか、参加者の減少に悩まされております。学びを促すにはどうすればよいのでしょうか。また、参加率以外の最適な管理指標等あれば教えていただきたいです。

    A3

    "このようなケースの原因として、

    • 実業務との関連や活用の仕方などについて意識合わせが出来ていない
    • (上記とも関連しますが)学んだ結果を実際に活かす場が用意できない
    • 勉強会の実施方法(時間帯、方法、参加者の所属部門との調整なども含む)に改善の余地がある

    等が考えられます。
    参加者、離脱者、場合によってはその上長などから意見を聞いてみるのも手かと思います。
    管理指標については、この輪講の目的(何を達成したいのか)や、そのためのCSF(主要 成功要因)は何か、等により設定すべき指標は変わってくると思います。ビジネス上の具 体的な効果を目的にする場合もあるでしょうし、機械学習に関する知識や能力を身に付 けた人が増える、というのもありだと思います。そういったことを目的とした場合、この 輪講の仕掛けとしてどういった工夫をするのか、それがうまくいっているのかなどから、 より具体的な管理指標を設定されてはいかがでしょうか。

その他

  1. Q1内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンターにおいて「ITやセキュリティに関する専門知識や業務経験を必ずしも有していない場合にも、社内外のセキュリティ専門家と協働するにあたって必要な知識として、時宜に応じてプラスして習得すべき知識」と定義されている「プラス・セキュリティ」知識について補充され、内外のセキュリティ専門人材との協働等が円滑に行われることが、社会全体で「DX with Cybersecurity」を推進していく上で非常に重要と記載されているが、情報セキュリティマネジメント試験を「プラス・セキュリティ」知識および人材として経済産業省とIPAが明確に位置付けることにより応募者の増加等が見込めると考えているのですが、いかがでしょうか。

    A1

    貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。今後の施策検討の参考とさせていただきます。

  2. Q2デジタルリテラシー、DXリテラシー、ITリテラシー、似たような言葉が乱立していてそれぞれが同義なのか異なるのかもよくわかりません。事業会社の中でも定義がまちまちなので、経産省やIPAで定義を明確にしていただけるとありがたいです。

    A2

    今後の施策や検討の際の参考とさせていただきます。