最終更新日:2019年6月6日
本ページの情報は2019年6月時点のものです。
セキュリティ・キャンプ全国大会は、凄腕のハッカーや天才的なプログラマーなど突出した技術力を持った人やセキュリティ業界に就職したいという方だけを対象としたものではありません。
社会のどの分野・業界でも情報セキュリティの問題に直面することは多くなります。そのため、セキュリティ業界を志望する方に限らず様々な分野・業界を志望する方々にも、広く情報応募者数がセキュリティについての知識を深めていただきたいと考えています。
セキュリティ・キャンプ全国大会には定員がありますので、応募者数が定員を超えた場合には参加者を選考する必要があります。選考では、情報セキュリティの知識や経験の点数、課題に対する回答の正誤などを競わせているわけではありません。
情報セキュリティに関する知識を深めたいという意欲や自身の技術を伸ばそうとする熱意、課題に取り組む姿勢、考察の過程、情報セキュリティによって社会を良くしようという気持ちなどをよく見て、総合的に判断しています。
応募課題には難しい課題があるかもしれませんが、未知のものに挑戦し、あきらめずに取り組むことで得られたことや、新たにチャレンジしようとすることなど、熱意を伝えていただきたいと思います。
情報セキュリティを取り巻く技術環境について簡単にまとめています。
これらの技術に1つでも興味がある方は、ぜひセキュリティ・キャンプ全国大会に応募してください。
脆弱性・マルウェア解析トラックの応募課題は、他のトラックと比べると技術的に難しいものが多いと思いますが、これは決して技術力が高い人だけを選ぼうと意図して作ったわけではありません。
本トラックで扱う脆弱性やマルウェアの解析には、知識や技術力以上に"解析を完遂できる力"が必要だと考えています。
例えば全く知らないマルウェアがどんな機能を持つのか調べなければならないとき、地道に読み進めていっても一向に全体像が見えず途方にくれることがあります。他にも、マルウェアが解析経験のないCPUやOSの上で動作し、これまでの知識がほとんど役に立たないこともあります。
そうした状況に置かれても、知らないことはその場で学び、分かる範囲を着実に広げつつ、最終的にマルウェアの全容を解明する、そのためには解析に対する高いモチベーションが必要なのです。
本トラックでは、そうした意欲に満ち溢れた参加者を求めています。応募課題が解けないからといって諦めないでください。ハードルの高い課題であっても、果敢に立ち向かってくる人、今は無理でも将来そのハードルを超えると思わせてくれる人、そういった方々からの応募をお待ちしております。
開発と運用トラックは、いわば世の中に具体的なサービスを提供する最前線です。
DevOpsという概念が生まれてから10年たつ今年は「運用」という部分に力を入れました。
セキュリティにおいて見落とされがちな「Availability」「Integrity」を維持した運用には、深いだけでなく広い技術領域に対する理解が必要不可欠となります。
応募課題では、サービス提供者としての広い視点で考える力を問いかけています。
回答は、選考者とのコミュニケーションだと思って書いてください。
どの設問についても、簡潔さより思考の過程を重視します。
結論だけを端的に書かれても、そこからあなたを知ることはできません。
熱意の伝わる熱い応募用紙に埋もれ、うれしい悲鳴を上げる用意はできています。
今の自分に自信が無い人に向けて、重要なヒントをこっそり書きます。
今の知識・能力よりも、これからより深く理解したいという『熱意』、そこから現れる『行動』を重視します。
セキュリティ・キャンプの募集期間は約一ヶ月半あります。
自分の中の「興味」と向き合って面白そうと思ったテーマがあるならば、時間の限りその分野の事を調べ、手を動かして、何か目標を作ってそこに向けて努力してください。
そして、その手を動かした経過・成果を回答欄を通じて是非教えてください。
楽しみにしています。
バラエティ(多様性)のトラックには、おそらくいろいろな方面に好奇心を持つ人の応募が多いのではないかと思いますが、どれかに集中しろとか取捨選択しろとか、言うつもりはありません。
われわれが大事だと思うのは、それぞれの分野について日頃からどれだけ考えているか、なので、その点を選考のポイントにしたいと考えています。
日頃から関心を抱いている分野についてはいろんな情報を自然と集めているでしょうし、それをもとに考えを巡らせていると思いますが、それらを自分の中で閉じているだけでなく、発信しているとさらに良いと思います。
ただその分野に関して知識があるだけではない、学んだことを咀嚼して自分の血や肉にできる人を求めています。
以下がフィジカルトラックが求めるキャンパー像です。
ひとつでも当てはまると思った人は是非フィジカルトラックに応募してください。
現時点での到達ではなく、SC(注釈)参加(我々が提供するコンテンツ)により伸びるであろう人材。
活字等で得た知識に満足せず実際に自分の手を動かして物事の本質に迫ろうとする人。(物事の本質を見極めるまで途中で納得せず自分の手を止めない人。)
集中開発コースの選考は各ゼミごとに行われているので、選考の細かい基準はそれぞれ異なっています。しかし全体として、多くのゼミは減点主義ではなく加点主義を採用しているので、余計なことを書いて減点されることはまずありません。
つまり良くないことを書いてしまったAさんと書いていないBさんがいたとしても、Bさんは書いていないだけで実はAさんと同じだったかもしれず、だからAさんをわざわざ減点しないという考え方です。でもいいことはなんでも加点します。だから書いた方が得か損かなどで悩まずにこれは伝えておきたいと感じたら何でも書いておいてください(そんなくだらないことで悩んでほしくないので、加点主義を採用しているのです)。
例年「やる気だけは誰にも負けません!」と立派なことを書いてくれる人が何人かいますが、「やる気があります」と書くだけなら誰にでもできるので、これだけではたいていは加点材料になりません(もちろん減点もされませんが)。やる気があるので「すでに自力でここまでやっています!」というのがおすすめです。多くの講師はそういう記述を真剣に読みます。同様に、解けない設問や答えられない設問があっても、「ここまで調べたけどここで力尽きた」ということを書いてもらえれば、その設問に対して0点をつけることはしません。だから答えられない問題があっても、めげずに調べてどこまでがわかったのかを説明しましょう。
応募しなければ合格することはありません。応募すれば合格するかもしれません。「うーん、むずかしそうだ、やっぱりやめよう」と思うか、「いや、ダメもとでできたところまでを書いて出してみよう」と思うか、合格者とそうではない人の違いはその程度のものかもしれないのです!
集中開発コースは、事前学習も含めて考えれば1ヶ月を超える期間の開発を学生にやってもらうので、それぞれの応募者がどんな人なのかを知りたいと思っています。合否は多くの場合相対的な比較で決まるので、これができたら合格、これができなければ不合格という基準があるわけではありません。だからできなくても心配しないでください。あなたができないことはどうせみんなできません。できないなりにどこまで頑張ったかを講師は見たいのです。その分野に興味を持ったというだけで、もうかなりの素質があるのです。