開催情報
近年、ソフトウェアの大規模化/複雑化が進む一方、信頼性向上、生産性向上、開発期間短縮等の要求は高まっています。このようなニーズに適切に応えるには、プロジェクト実行中のデータに基づき、進捗や品質を評価・予測する「動的管理」と、過去の実績データから導出した統計情報や知見に基づいて計画の妥当性を確認することや、プロジェクト・組織の改善を図る「静的管理(ベンチマーキング)」などの定量的管理が重要です。
本セミナーでは、まず、品質予測の考え方や実践的な技法をまとめた「定量的品質予測のススメ」を中心に「動的管理」の考え方、進め方を解説します。次いで、定量的管理による信頼性向上のヒントや、品質マネジメントのための具体的なベンチマーキング方法の手引きとして作成した「統計指標に基づく品質マネジメント実践集」を中心に、「静的管理」の基本となる考え方(ベンチマーキング)を、「ソフトウェア開発データ白書」の活用方法を交え解説します。また、現場での実践に参考となる先進企業での定量的管理の事例やその成果を紹介します。さらに、次版「ソフトウェア開発データ白書2018-2019」の作成中に得られた最新のプロジェクトデータの分析結果を紹介します。
図_PDCAサイクルにおける「静的管理」と「動的管理」 拡大図はこちら
※本セミナーは、2018年3月23日開催のセミナーと一部同一の内容が含まれます。
主催 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
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後援 | 特定非営利活動法人 IT コーディネータ協会(ITCA) |
開催日時 | 2018年8月28日(火)14:00~17:20 |
開催場所 | 〒113-6591 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス13階 独立行政法人情報処理推進機構内 会議室 (アクセスマップ) |
定員 | 40名 |
参加費 | 2,000円(税込) ・参加費は、受付時に現金でお支払いをお願いいたします。 ・受付にて、領収証を発行いたします。 ・お釣りがないようにご用意をお願いいたします。 |
募集対象 | ・定量的管理の基本を理解した上で実践しているソフトウェア開発プロジェクトマネージャ ・ユーザ系、ベンダ系を問わず、開発現場のプロジェクトデータを収集し、精査・分析を通して 自社内データ白書を構築している方 ・定量データの組織的活用サイクルを推進する管理部門の方 |
セミナーで 学べること |
1. 定量的管理を各企業で推進する上でのヒント(データの収集の仕方、データの見方、分析方法 など)が得られます。 2. 単に計画の妥当性や見積もり精度向上だけではなく、プロジェクトや組織の改善といったベンチ マーキング本来の効果や実践方法について学べます。 |
配布物 | ・書籍 ソフトウェア開発データ白書2016-2017 ・書籍 ソフトウェア開発データ白書2016-2017 金融・保険業編 ・事業成果集DVD 「IPAソフトウェア高信頼化 早わかり 2018」 |
※セミナー会場でのお食事はお断りしております。ご了承ください。(お飲み物のお持ち込みは可能です。)
ITコーディネータの方へ
本セミナーは、ITコーディネータ協会(ITCA)に後援をいただいておりますので、実践力ポイント獲得の機会となります。
ITコーディネータの方も奮ってご参加ください。
※遅刻・早退の場合には、ポイントを認定しておりませんので、あらかじめご了承ください。
● 出席証明書はセミナー受付時にお渡ししますのでお申し出ください。
● セミナー終了後、事務局確認印を押印いたします。
氏名、ITC資格No.をご記入の上、受付にお越しください。(事務局確認印が無い場合、ポイントは無効です)
プログラム
※プログラムが変更になる場合があります。
時刻 | 概要 |
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13:30 | 受付 |
14:00~ 15:30 |
ソフトウェア開発の定量的管理と「ソフトウェア開発データ白書」の活用方法 ソフトウェア開発管理における「定量的管理」について解説するとともに、それらにおける「ソフトウェア開発データ白書」の活用方法を紹介します。 1. 定量的管理とPDCAサイクル 階層的PDCAサイクルにおける「動的管理」と「静的管理(ベンチマーキング)」 2. 「動的管理」について 測定単位、主な測定項目、モデルと分析方法、各工程での分析・品質予測事例など 3. 「静的管理(ベンチマーキング)」について ベンチマーキングの基本的な考え方、プロジェクト計画の妥当性評価例、 プロジェクトマネジメントの改善例、組織の改善例など IPA 社会基盤センター 研究員 峯尾 正美 |
15:30~ 15:40 |
休憩 |
15:40~ 16:40 |
事例:NECにおけるソフトウェア開発の定量的管理とその成果 ソフトウェア開発の先進企業であるNECにおけるソフトウェア定量的管理の実施状況を紹介するとともに、その成果について紹介します。また、成果の一つとして、2017年度のSEC Journal論文賞(所長賞)を受賞した論文「CMMI成熟度レベル別に見たソフトウェア品質の良否にかかわる要因の複合的分析」の内容を紹介します。 日本電気株式会社 ソフトウェアエンジニアリング本部 シニアエキスパート 柳田 礼子 氏 |
16:40~ 16:50 |
休憩 |
16:50~ 17:20 |
最新データに基づく生産性・信頼性の経年推移の傾向と要因の分析 14年間にわたって収集された累計4,564件のプロジェクトデータの経年推移分析から判明した「信頼性は向上するも生産性は低下」という傾向について、白書データに基づく要因分析結果を紹介します。 1. SLOC生産性、信頼性の経年推移 2. SLOC生産性低下の要因分析と考察 3. SLOC生産性に低下傾向が見られないグループ例での分析結果 4. メッセージ IPA 社会基盤センター 研究員 峯尾 正美 |
セミナー参加お申込み
締め切り日時:2018年8月27日(月) 17時00分
※定員に達したため、お申込み受付を終了いたしました。