プレスリリース
AIセーフティ・インスティテュート
独立行政法人情報処理推進機構
公開日:2026年3月11日
AIセーフティ・インスティテュート(AISI、所長:村上明子)は、2026年3月10日(火曜日)、AISI事業実証ワーキンググループ(WG)における各サブワーキンググループ(SWG)の活動についての報告会を開催し、各ドメインにおけるAIセーフティ評価の実証結果について報告を行いました。
当日は、SWGに参画する各団体、並びにAISI関係府省庁等から総勢100名余りの関係者が(オンライン参加含め)出席して、2025年度の活動進捗を共有するとともに、次年度の事業実証のさらなる展開に向けて、SWGを超えた情報共有と活発な意見交換を行いました。
2025年4月より開始されたAISI事業実証WGにおける各SWGの2025年度の活動状況を報告するとともに、次年度のAISI事業実証WGのさらなる展開に向けて、関係者間の情報共有の場として報告会を開催しました。

日本では生成AIの利活用やAI投資が諸外国に比べて低水準にあるとの現状認識のもと、「まずは徹底的にAIを使ってみる」ことを起点に、そこから得られた課題を開発に生かすサイクルを回していく方針。あわせて、AI法の指針やAI基本計画を踏まえ、AISIの技術的評価機能を抜本的に強化する。組織や体制の見直しに加え、実証的な技術評価等を推進していく。しかし、AISI単独の努力だけでは日本のAIガバナンス向上は難しいため、事業実証WGに参加する各分野の皆様や関連コミュニティと共に、日本におけるAI利活用とガバナンス推進をより一層盛り上げていきたい。

AISIがこれまでまとめてきた様々なガイド等を社会実装に繋げていくには、民間のドメイン・エキスパートが参画し議論を行う本WGの活動は、非常に大きな価値がある。1月には広島で開催されたグローバルフォーラムで、国際的にも事業実証WGの活動について発信を行うことができた。幅広い関係者の方々と共に活動するこの事業実証WGの枠組みを、今後さらに拡大していきたいと考えている。

世界で最もAIを開発・活用しやすい国に向けてのキーポイントは『信頼できるAI』にある。来年度、AISIは体制を増強し、他から与えられた基準ではなく日本として、あるいは業界独自の評価指標を策定し、AISI自らAIを『評価する』能力を獲得するための抜本的な機能強化を進めている。また、フィジカルAIやAIエージェント等の評価環境を構築し、皆さんに利用してもらう事を検討している。AIセーフティ評価の仕組みを作っているのは事業実証WGメンバーの皆さんであり、今年度同様、皆さんの熱い思いを持って一緒にやっていきましょう。
AISIの評価観点ガイドの10観点に基づき、ヘルスケア領域における信頼できるAIの社会実装に向けた検討を進め、ヘルスケア領域におけるAIセーフティ評価観点ガイドを作成し、公表する予定となっている。また、実際の以下のユースケースを評価対象とした実証実験を行った。
2025年度は、AI・ロボット・人・社会を主要なリスク要因として評価シナリオ・評価観点を検討し、下記のユースケースを対象に、実証フィールドでの実機評価を行った。その成果をガイドとして取りまとめている。
AIセーフティを支えるデータ品質の確保に向けて、データ品質マネジメントガイドブックの改訂に加え、現場で簡易に自己評価できるチェックリストを策定し、実務への適用検証を通じてデータ品質管理の実装を後押ししている。
既存の適合性評価制度を整理するとともに、Joint Certificationなどについても分析し、国際標準化(SC42等)の活動と連動する形で、人とAIの協働(HMT:Human-Machine Teaming)を踏まえた新たな評価制度の枠組みについて議論し、「変化し続ける評価対象:AI」に対する適合性評価の在り方や今後の課題を、報告書として取りまとめる。
AISI事業実証WG報告会
2026年3月10日(火曜日)14時30分 ~ 17時00分
株式会社三菱総合研究所 会議室
事業実証WGおよび各SWGの関係者、関係府省庁(オブザーバー)
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時刻
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概要
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登壇者
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14時30分
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開会挨拶
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内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局
人工知能政策推進室
企画官 齊藤 大地 氏
AISI事務局長 西村 卓 氏
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14時40分
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事業実証WGの成果について
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WG運営事務局(三菱総合研究所)
丸田 佳織 氏
AISI事務局
二村 和明 氏
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14時50分
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ヘルスケアSWG活動報告
ヘルスケア実証報告
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Ubie株式会社
政策渉外参事 井上 真夢 氏
Ubie株式会社
Chief AI Officer 風間 正弘 氏
株式会社Awarefy
代表取締役 小川 晋一郎 氏
SherLOCK株式会社
代表取締役 築地 テレサ 氏
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15時20分
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ロボティクスSWG活動報告
ロボティクス実証報告
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国立研究開発法人産業技術総合研究所ウェルビーイング実装研究センター
副研究センター長 中坊 嘉宏 氏
川崎重工業株式会社 技術開発本部 システム技術開発センター システム基盤技術開発部
特別主席研究員 蓮沼 仁志 氏
サイバネットMBSE株式会社
Senior Researcher 三好 崇生 氏
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15時55分
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データ品質SWG活動報告
データ品質実証報告
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独立行政法人情報処理推進機構
デジタル基盤センター デジタルエンジニアリング部データスペースグループ
坂元 哲平 氏
独立行政法人国立印刷局 官報部 ベース・レジストリグループ
主任専門官 阿部 隆弘 氏
SAS Institute Japan株式会社
Asia Pacific Consulting
AI Practice
マネージャー Pulung Waskito 氏
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16時15分
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適合性評価SWG活動報告
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AISI 標準チーム
髙村 博紀 氏
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16時30分
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質疑応答・全体ディスカッション・総評
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独立行政法人情報処理推進機構
デジタル基盤センター
センター長 平本 健二 氏
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16時40分
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基調講演
「AIセーフティ・インスティテュート 2026年度以降の活動の方向性について」
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AISI 所長
村上 明子 氏
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17時00分
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閉会
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Ubie株式会社、株式会社Awarefy、味の素株式会社、SB Intuitions株式会社、シミックホールディングス株式会社、SherLOCK株式会社、日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)、株式会社MICIN
国立研究開発法人産業技術総合研究所、株式会社IHI、川崎重工業株式会社、サイバネットMBSE株式会社、一般社団法人セーフティグローバル推進機構、一般財団法人日本品質保証機構、パナソニック ホールディングス株式会社、株式会社日立製作所、富士通株式会社、三菱電機株式会社、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会AI利活用安全性検討SWG
独立行政法人情報処理推進機構、ウイングアーク1st株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社NTTデータ バリュー・エンジニア、兼松株式会社、独立行政法人国立印刷局、SAS Institute Japan株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、日本電気株式会社、富士通株式会社、PwC Japan 有限責任監査法人、株式会社Preferred Networks
AIセーフティ・インスティテュート、国立研究開発法人産業技術総合研究所、一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)、独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE認定センター、一般財団法人日本規格協会(JSA)、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)、一般財団法人日本品質保証機構(JQA)
AIセーフティ・インスティテュート事務局 二村・加藤・前田
