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未踏IT人材発掘・育成事業:2019年度採択プロジェクト概要(周・鈴木PJ)

最終更新日:2019年6月28日

1.担当PM

五十嵐 悠紀(明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任准教授)

2.採択者氏名

周 静芳(東京大学 大学院 工学系研究科 物理工学専攻 博士1年)
鈴木 理紗(東京大学 大学院 情報学環・学際情報学府 修士1年)

3.採択金額

2,304,000円

4.テーマ名

先行研究をインタラクティブに要約するシステムの開発

5.関連Webサイト

なし

6.申請テーマ概要

 あるトピックに関して先行研究を網羅的にまとめたレビュー論文(サーベイ論文とも言う)の存在は、先行研究のサーベイにおいて重要な要素の一つである。しかし、サーベイをしたいトピックや分野でレビュー論文が存在するとは限らない。その場合、関係があると思われる論文を個別に確認し、さらに関連する論文を深堀し続けることで、先行研究を網羅的に把握しなければならず、調査コストは非常に高くなってしまう。そのため、レビュー論文の有無に係らず、低コストで先行研究の情報を集約し、かつ各論文のメタ的な要素で関連付けされた情報を提示できるシステムの必要性は高い。
 本プロジェクトでは、ユーザが入力したトピックや分野の情報から関連する論文を収集し、内容を要約するシステムを開発する。具体的には、以下の三点の機能を実装したウェブアプリケーションを実現する。

(1) 各論文の新規性の提示
(2) 論文間の関係の構造化
(3) 関連論文の網羅

 本プロジェクトでは、(1)、(2)は自動化、(3)は半自動化を想定する。本システムを利用することで、ユーザが先行研究の情報を容易に収集することと、ユーザがサーベイをする過程でインタラクティブに調査領域のスコープを調整しながら、ユーザに対し包括的に関連する論文の要約情報を提供することを可能にする。

7.採択理由

 論文のサーベイを効率的に行うために、知りたい論文群を集めて構造化して提示するシステムの提案である。論文ごとの引用関係だけでなく、論文本文の中の引用における前後の文脈からキーワードやキーセンテンスを抽出することで、著者が思う重要性に加えて、後続の研究者が思う重要性も利用した構造化を目指す。論文執筆の際に著者がサーベイすることを手助けするだけでなく、査読者を手助けできる可能性もあり、学術界全体を支援する可能性を秘めている。やりたいことが明確であり、それに至る実装のアイデアも具体的にできているものの、技術的な困難性もあり、未踏で挑戦するプロジェクトとして適していると判断した。一般に広く使われるシステムへと仕上げるためにも、ユーザインタフェースの観点の工夫や、可視化の工夫は必須要件であるため、そこにも力を入れて頑張ってほしい。

更新履歴

2019年6月28日 2019年度採択プロジェクト概要(周・鈴木PJ)を掲載しました。

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