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「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)」を発行

2019年3月15日公開
独立行政法人情報処理推進機構
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概要

 IPAでは、ITサービスを担う情報処理システムに発生した障害の再発防止や再発時の影響範囲縮小を目的に、実際に発生した障害事例の情報を収集・分析し、対策を整理・体系化した上で、業界・分野を越えて共有するための取組みを行ってきました。その活動の一環として、障害事例から得られた経験やノウハウを「教訓」として一般化・普遍化し、毎年、新たな「教訓」を公開してきました。

 この度、2014年~2018年に公開した「教訓」に新たな教訓を4件追加し、書籍化しました。また、教訓を自組織内で実践するための対策方法や障害原因分析に用いられる分析手法をまとめた別冊を併せてPDFで公開します。

 本書は、さまざまな業種のIT分野において、システム障害の原因分析や対策を検討する上での「新たな気づき」を与えてくれる事例集として活用いただけます。

本書の特徴

 主にソフトウェアに起因するシステム障害情報を収集し、それらの分析や対策手法の整理・体系化を通して得られる教訓としてまとめたものです。「問題」、「原因」、「対策」、「効果」、「教訓」と整理し、ガバナンス/マネジメント領域の教訓21件、技術領域の教訓33件、計54件の教訓を収録しています。

 また、これらの個々の教訓に加えて、教訓や報道事例から見える傾向について「ヒューマンエラー」や「システムの高負荷/過負荷」などの観点から分析し、原因や対策について考察した結果を掲載しています。

 本書と併せて、教訓をさらに活用いただくことを目的に、以下の別冊(PDF)を公開しています。

□ 別冊Ⅰ :障害対策手法
 教訓に記載された事項を自組織内で実践するために必要な対策手法を、ガバナンス/マネジメント領域と技術領域のそれぞれについて、一覧で示しています。具体的な対策を実施する際に、対策が必要な背景などをより深く理解するために役立ちます。
□ 別冊Ⅱ :障害分析手法
 障害原因分析の際によく用いられる分析手法をまとめています。最適な分析手法を選択する際の参考として使用できます。

 また、今回、新たに追加した教訓は以下となります。本書に掲載している教訓は「教訓のリンク集(ITサービス編)」の教訓一覧から個々の教訓を照会できます。

教訓ID 教訓の種類 教訓のタイトル
T33 排他制御に関する教訓 入念な方式設計と多段階の確認は当たり前、個人情報を扱う場合には特に排他制御に気をつけて
T32 周期起動を持つシステムに関する教訓 周期処理、「時間」と「変化」を監視せよ!
T31 障害マニュアルに関する教訓 復旧手順は、システムとその環境の変化に対応させ常に最新に!
T30 ネットワーク2重化の敷設に関する教訓 意味がない、一緒に束ねた2重化配線!

 IPAは、本書を通じて、障害情報に基づく「教訓」が業界・分野を越えて幅広く共有され、国民生活や社会・経済基盤を支える重要インフラ分野などにおけるシステムの信頼性向上につながることを期待します。

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