調達情報
公開日:2024年12月2日
独立行政法人情報処理推進機構
理事長 齊藤 裕
近年のIT分野における新技術の急速な進展により、既存IT技術を活用する人材に加え、中長期視点で革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野IT人材の発掘・育成の重要性が増しています。
このため、独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」という。)では、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組む未踏的IT人材 が自らのアイディアや技術力を最大限に活かし将来の経済発展への貢献につなげていけるよう、次世代ITを活用する先進分野IT人材の発掘・育成を目的とした「未踏ターゲット事業」(以下「本事業」という。)を2018年度から実施しています。
本事業では、以下のターゲット分野に興味を持つ未踏的IT人材からプロジェクトを募集し、優れた能力と実績を持ち合わせたプロジェクトマネージャー(以下「PM」という。)等による指導・助言、活動実績(育成従事実績)に応じた活動費提供など(詳細は公募要領「4.(2)契約形態」を参照)を行います。(2025年度のPMは以下のWEBページをご参照ください。)
本公募では、2024年度に引き続き「リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」をターゲット分野として取り上げ、プロジェクトの提案を募集します。
リザバーコンピューティングは、人間の脳の仕組みを模したニューラルネットワーク(数理モデル)の一種で時系列情報処理に適した機械学習の枠組みの一つである「再帰的ニューラルネットワーク」の特殊なモデルを一般化した概念です。近年様々な実データの時系列パターン認識、分類、予測などに応用され始めています。
リザバーコンピューティングの特徴として、少量のデータにより極めて高速な学習が可能であり、低い学習コストで比較的高い計算性能が得られることが上げられます。また学習コストが低いため、消費電力が少ないことも特徴です。物理的なリザバーを利用した機械学習デバイスの開発も注目を集めています。物理リザバーの研究開発の進展により、予測の超高速性と超低消費電力性が期待され、将来的にはリアルタイム時系列処理のためのAIハードウェアの基盤となることが期待されます。
本事業において「量子コンピューティング技術」に加え「リザバーコンピューティング技術」をターゲット分野に加えることで、事業目的である「世の中を抜本的に変えていけるような先進分野IT人材の発掘・育成」の強化につながると考えています。
本事業の提案者は、以下の要件を満たすものとする。
なお、「8.その他応募にあたっての注意点」に提案者の要件に関連する情報を掲載していますので、確認してください。
募集するプロジェクトは、リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発です。
詳細は公募要領をご覧ください。
以下から公募要領をダウンロードして下さい。
詳細は公募要領をご覧ください。
最終的な審査結果については、2025年5月中旬を目途に全提案者に書面で通知する予定です。また、採択結果に関する情報は、IPAのホームページで公表します。
独立行政法人情報処理推進機構 デジタル基盤センター イノベーション部 未踏実施グループ
担当
長澤、武田、田島
(注釈)問い合わせ受付時間 9:30~18:15 月曜日~金曜日(祝祭日、振替休日を除く)
(注釈)なお、回答までに時間を要する場合がありますので、締め切り間際のお問い合わせには十分注意してください。
2024年12月2日
公募を掲載