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「情報セキュリティ白書」は、IPAが毎年発行する情報セキュリティに関する報告書です。企業のシステム開発者・運用者を対象に情報セキュリティの現状や、今後の対策のために役立つ情報を提供するとともに、パソコンやスマートフォン等の情報機器を使用する一般の利用者に対しても情報セキュリティの概観や身近な話題をわかりやすく提供することを目指しています。
2012年度は、サイバー空間でのデモ活動を目的としたDDoS攻撃により、米国の金融機関のオンラインサービスや日本の政府機関・著作権団体のWebサイトがサービス停止に陥るといった被害が発生しました。また、スマートフォン等の利用拡大とともにそれを標的とする不正アプリが2011年度の数千個/月から2012年度は数万から数十万個/月へと増加し、ウイルスを用いた新たな手口によるインターネットバンキングでの不正送金被害が拡大する等、一般のインターネット利用者に対する脅威も高まっています。
これらの状況を考慮し「情報セキュリティ白書2013」では、情報セキュリティインシデントの具体的な事例や攻撃の手口、対策について解説しています。また、国内外で進められている情報セキュリティ政策や法整備の状況等、情報セキュリティに関する広範なテーマを取り上げています。
「情報セキュリティ白書2013」の構成は、まず序章にて2012年度の1年間に情報セキュリティ分野における注目すべき10項目の出来事を概説しています。次に、国内外における情報セキュリティインシデントの状況、具体的な事例と攻撃の手口、脆弱性の動向や企業・政府等における情報セキュリティ対策の状況を述べています。続いて、国内外における情報セキュリティ政策や関連法の整備状況、情報セキュリティ人材の現状、国際標準化の動向、情報セキュリティの普及活動についても解説しています。加えて、スマートデバイスや制御システム、自動車、クラウドコンピューティングの情報セキュリティの動向や、内部不正防止への対策等を注目するテーマとして解説しています。
なお、本白書は、2013年3月12日に公開した「2013年版 10大脅威 身近に忍び寄る脅威」も収録しています。
IPA セキュリティセンター セキュリティ対策推進部 セキュリティ分析グループ
2021年3月29日
価格表示を税込み総額表示に変更
2013年9月2日
掲載