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「情報セキュリティ白書」は、公的機関としてのIPAが毎年発行する情報セキュリティに関する報告書です。企業のシステム開発者・運用者に対して情報セキュリティの現状や、今後の対策のために役立つ情報を提供するとともに、パソコンやスマートフォン等の情報機器を使用する一般の利用者にも情報セキュリティの概観や身近な話題を提供することを目的としています。
2010年度には、攻撃が企業や個人のみならず、イランの発電所の制御システム等のこれまで安全とされてきた重要インフラ(注釈1)まで拡大するなど、国際的にサイバー攻撃への懸念が高まっており、各国政府が対策を講じています。国内でもサイバー攻撃の脅威に対応したNISC(注釈2)の新しい戦略(注釈3)が発表されました。
また、Twitter、Facebook等のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の台頭や、スマートフォン等の新たな情報機器の利用拡大、クラウド・コンピューティングの普及、IPv4(注釈4)のアドレス枯渇によるIPv6(注釈5)への移行等に伴い、情報セキュリティ上の新たな脅威や課題が発生しています。
これらの状況を考慮し「情報セキュリティ白書2011」では、従来よりも国外情勢に関しての説明を増やし、新しいサービスや情報機器の利用拡大による新たな課題への対策等を記載しています。
「情報セキュリティ白書2011」の構成は、まず序章にて2010年度の1年間に情報セキュリティ分野で起きた注目すべき出来事を10大トピックスとして概説しています。
次に第1章では、国内外における情報セキュリティインシデントの状況、攻撃・手口や脆弱(ぜいじゃく)性の動向と、これらに対する企業、政府等における対策の状況を述べています。
第2章では、情報セキュリティを支える政策や制度の動向として、国内外における情報セキュリティ政策や関連法の整備状況、国際標準化動向、組織の情報セキュリティ対策状況についても概説しています。
そして第4章では、近年注目されている、スマートグリッド、スマートフォン、クラウド・コンピューティング等における情報セキュリティの課題についても解説しています
情報セキュリティ白書2011」の目次は、以下のとおりです。
IPA セキュリティセンター セキュリティ対策推進部 セキュリティ分析グループ
2021年3月29日
価格表示を税込み総額表示に変更
2011年6月6日
掲載