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プレス発表 ITパスポート試験に8歳の小学3年生が合格

これまでの最年少記録(9歳、小学4年生)を3年ぶりに更新

2020年11月16日
独立行政法人情報処理推進機構

IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田達夫)は本日、経済産業省所管の国家試験である情報処理技術者試験の一区分「ITパスポート試験(iパス)」の令和2年10月度合格者を発表しました。最年少合格者は8歳の小学3年生で、これまでの最年少記録である9歳を3年ぶりに更新しました。

ITパスポート試験 合格発表

本日合格発表を行った令和2年10月度のITパスポート試験(iパス)では、8歳の小学3年生が合格し、最年少合格者の記録を更新しました。なお、これまでの最年少合格者は平成29年7月度に合格した2名の9歳(小学4年生)でした。また、iパスを開始した平成21年4月から令和2年10月までの12歳以下の応募者数は208名、合格者数は44名でした。(脚注1)

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。デジタルトランスフォーメーション(DX)に注目が集まり、あらゆる業種・職種においてITと経営全般に関する総合的知識が不可欠となっている昨今、iパスの応募者数は年々増加しています。平成21年の開始以来、令和2年10月度までの応募者数は約116万人(平均年齢27歳)、合格者数は約52万人(平均年齢29歳)です。

表:過去5年間の応募者・合格者推移
年度 応募者数 合格者数
平成27年度 80,949 34,696
平成28年度 86,305 37,570
平成29年度 94,298 42,432
平成30年度 107,172 49,221
令和元年度 117,923 56,323

iパスの出題範囲は、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)、IT(セキュリティ、ネットワークなど)、プロジェクトマネジメントなど幅広い分野にわたります。そのため受験者は試験に向けた学習を通じて、ITを活用する上で前提となる幅広い知識をバランス良く習得できます。また、iパスは国家試験として初めて、コンピュータを利用して実施する試験方式であるCBT(Computer Based Testing)(脚注2)方式を導入し、通年で随時実施しています。

IPAは、今後もより多くの社会人や学生がiパスを受験し、ITと経営に関する総合的知識を身に付けた人材が増えることにより、わが国のDX推進に寄与することを期待しています。

脚注

(脚注1) 受験申込み時のアンケートに基づき集計。

(脚注2) コンピュータを利用して実施する試験。受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答する。