アーカイブ

プレス発表 モバイルデバイス等の利用における情報漏えいを防ぐ設定マニュアル(実践編)を拡充

Windows10、Office2016・Office365、AcrobatDC・Acrobat2017の暗号化の設定手順を図説

2018年9月4日
独立行政法人情報処理推進機構

IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田 達夫)は、2013年4月に公開した「情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル 実践編(脚注1)」への拡充として、新たな製品の設定マニュアルを公開しました。新たに公開した設定マニュアルでは、Windows10、Office2016・Office365、 AcrobatDC・Acrobat2017について、当該製品の利用における情報漏えいを防ぐための暗号化設定方法を図説しています。

情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル

政府によるワークライフバランスの推進、テレワークの浸透など、生活との均衡をとりながら、場所・時間を選ばすに仕事を行うためには、モバイルデバイスの利用が欠かせません。一方、外部記憶媒体、ノートパソコンなどモバイルデバイスの紛失による情報漏えいは後を絶ちません。

当該マニュアルは下記製品の最新版の機能を反映し、製品利用時のファイル、ディスクドライブの暗号化設定等に特化した点が特徴です。各種製品で具体的に図説している設定方法は以下のとおりです。

●Windows10
1. 利用者認証の設定により端末ロックを設定する方法
2. 端末ロックによる利用者認証が失敗した場合の安全性強化の方法
3. ドライブおよびフォルダの暗号化設定と端末ロックによる利用者認証の有効化
・EFS(脚注2)によるフォルダ暗号化
・BitLockerによるドライブ暗号化
・デバイス暗号化(BitLockerが利用できない場合)
●Office2016・Office365
1. ファイル保存時の暗号化設定方法
●AcrobatDC・Acrobat2017
1. PDFファイルを保存する際の暗号化設定方法
2. PDFファイル保存時に文章の閲覧者を指定する暗号化設定方法

当該マニュアルを参照し、暗号化設定を適切に行うことで、万が一モバイルデバイスを紛失した場合でも、情報漏えいに至らずに済むと考えられます。

ワークライフバランス、テレワークが今後、より一層普及するためにも、各組織がこのマニュアルを積極的に利用することを期待しています。

脚注

  • 脚注1 2013年4月26日発表
  • 脚注2 暗号化ファイルシステム Encrypting File System