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ITスキル標準Ver.3 2011改訂のポイント

ITスキル標準V3の新しい改訂版である「ITスキル標準53 2011」を2012年3月26日に公開しました。今回の改訂ではプロフェッショナルコミュニティ・カスタマサービス委員会の協力のもとにカスタマサービス(CS)職種が改訂されました。他職種の定義内容についてはITスキル標準V3 2008(2008年10月公開)から変更はありません。 (CS:Customer Serviceの略)

注)今回の改訂は平成23年10月に公開した「ITスキル標準カスタマサービス職種改訂概要」に沿ったものです。

カスタマサービス職種の改訂のポイント

企業や社会のインフラを担うITシステムの安定稼働を支える上でカスタマサービス職種の重要性がますます大きくなってきている。環境保全のため、ITの活用だけでなくデータセンタそのものの省エネルギー化などが進んでいる。このようなITを取り巻く環境の変化への対応とともに、企業におけるITスキル標準の活用の広がりに対応し現場における活用に即したITスキル標準とするため、今回の改訂を行った。カスタマサービス職種の定義内容は2002年のITスキル標準初版の発表以来、実質的に初めての内容の改訂となる。

改訂のポイント

  1. カスタマサービス職種をとりまく環境の変化や活動範囲の拡大に対応した。
    ・ハードウェア、ソフトウェアの専門分野において、顧客支援責任の増大に対応するためカスタマサービスマネジメントを明確化し拡充した。この重要性の拡大に対応するためレベル6 の設定をした。
    ・ハードウェア、ソフトウェアの専門分野において、各種システムのネットワーク化の進展に対応した。このためカスタマサービス職種に求められるネットワークスキル・知識項目を拡充した。
    ・ファシリティマネジメントの専門分野において、データセンタの進化やIT省エネ化など、技術革新や市場の変化に対応した。このため達成度、スキル項目、知識項目等を見直し拡充した。

  2. カスタマサービス職種の活動の現状や業務プロセスを反映し、またカスタマサービス職種に従事する人にとってわかり易い表現にする。このため達成度、スキル項目、知識項目等を見直し拡充した。

  3. 上記に対応し、研修ロードマップを拡充し、新規コースを追加した。

改訂の背景

  • 図1 カスタマサービス(CS)職種改訂の背景
  • 図2 カスタマサービス(CS)職種改訂の概要