2018年度採択の清川・友近プロジェクトについて概要を掲載しています。
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2018年度採択の清川・友近プロジェクトについて概要を掲載しています。
首藤 一幸(東京工業大学 情報理工学院 准教授)
清川 拓哉(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域)
友近 圭汰(株式会社リクルート住まいカンパニ— ネットビジネス統轄本部 データソリューション推進部 データソリューション2G)
2,304,000円
認識AIを迅速に賢くするフレームワークの構築
なし
本プロジェクトでは、深層学習による物体認識のための学習データセットを、瞬間的に生成する自動化システムを開発する。これまでの学習データセットは、人がアノテーション作業を行うことで、大量の撮影画像に対する正解データを生成してきた。この手作業が膨大な労力と時間を要するため、本プロジェクトでは手作業が不要な学習データセットの自動生成システムを開発する。
近年、産業界では多様なニーズに対応する生産ラインが求められており、常に変わり続ける生産物と生産量に柔軟に対応できる「変種変量生産」を可能にする枠組みの構築が急務である。深層学習を用いることで、多品種製品の高精度な認識は可能となった。しかし、学習データセット生成の時間と手間が「生産ラインの迅速な組み替え」のボトルネックになっている。本プロジェクトの成果により、そのボトルネックを改善し、変種変量生産ラインの自動化の普及を支援する。
画像認識のAIを超短時間で作り上げる技術の提案である。すでにいろいろなアイディアを盛り込んであり、かなり早いAIの生成ができているのだが、さらなるアイディアがあり、また、事業まで持っていく強い意欲もある。成果物、世へのインパクト、また、他の未踏クリエータへの刺激などなど、多いに期待している。