2020年度実施の坂本・西本・笠原・諏訪プロジェクトについて、概要を掲載しています。
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2020年度実施の坂本・西本・笠原・諏訪プロジェクトについて、概要を掲載しています。
石黒 浩
・大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 教授(特別教授) ・ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー)
坂本 一憲(WillBooster株式会社)
西本 航(WillBooster株式会社)
笠原 レミン(WillBooster株式会社)
諏訪 雄哉(早稲田大学 基幹理工学研究科)
10,000,000円
個性を考慮して行動変容を支援するソフトウェアの開発
なし
行動変容とは、人の行動を長期にわたって変容させることを指し、一般に、独力で自身の行動を変えて、新たな習慣を作ることは難しいとされている。人間には目先の報酬/損失を過大評価(将来の報酬/損失を過小評価)する特性があり、習慣づいていない行動を起こすコストをきらい、先送りしてしまうためである。
本プロジェクトでは、ユーザの個性や利用する際の文脈を考慮することで、各ユーザに最適な方法で行動の始動・継続を促すための汎用的な動機づけソフトウェアフレームワーク(動機づけFW)、および、動機づけFWを活用した動機づけアプリケーション(動機づけアプリ)を開発する。
開発した動機づけアプリで早期に実証実験を繰り返すことにより、動機づけアプリの普及を図り、最終的には、動機づけアプリの普及をもってして動機づけFWの有用性を主張し、動機づけFWの提供事業を開始することを目指す。
行動変容を支援するソフトウェアは今後普及が期待されるソフトウェアである。提案者らは既に研究開発に取り組んできており、そのソフトウェア開発にかける熱意は十分にうかがえる。ただ、どのような動機付けを与えればいいかという問題は十分に解決できておらず、今後のさらなる研究開発が必要であり、当該ソフトウェアの普及には新たな発想が必要となる。