開催情報
近年の IoT の進展に伴い大規模・複雑化するシステムでは、複数の異なるシステムが相互接続されるようになり、システム障害も複数の要素間の相互作用に起因するものがしばしば発生しています。そのような中、システムの相互作用に着目した新しい安全分析方法論STAMP*1が幅広い産業界で注目されています。
STAMPは事故原因分析に用いられるだけでなく、将来的なリスクを回避するための安全分析(この分析手法をSTAMP/STPA*2と呼びます。)にも用いられます。特に、後者の目的で活用する際には、STAMP/STPAの習熟や経験に基づくノウハウが必要となります。
そこで、IPAは、STAMP専用の作業手順や用語、表記法を知らなくても安全分析ができ、分析者は思考に重点をおくことができるツール「STAMP Workbench」を作成し、2018年3月より公開しています。
本セミナーでは、STAMP/STPAの概要と「STAMP Workbench」の特徴を紹介します。また、グループ演習では、ITシステム運用の事例を題材に、「STAMP Workbench」を用いた効率的な安全分析の手順と分析のポイントを解説します。
*1 STAMP(System-Theoretic Accident Model and Processes) :マサチューセッツ工科大学(MIT)のNancy Leveson教授が提唱した「アクシデントはシステム構成要素間の相互作用から創発的に発生する」という理論。
*2 STAMP/STPA(STAMP/System-Theoretic Process Analysis):STAMP理論に基づく、相互作用する 機能単位でリスクを考える安全分析手法。
グループ演習ではパソコンを使用しますので、ご自身のパソコンをご持参ください。
パソコンのOSはWindowsに限ります(Macは不可)。
※事前にIPA提供ツール「STAMP Workbench」のダウンロードをお願いします。
【ダウンロード先】https://www.ipa.go.jp/sec/tools/stamp_workbench.html
国立情報学研究所1階入り口にて身分証明書を提示の上、20階ミーティングルームに直接お越しください。
主催 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
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共催 | 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII) |
後援 | 特定非営利活動法人 IT コーディネータ協会(ITCA) |
開催日時 | 2018年10月2日(火)13:00~17:30 |
開催場所 | 〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター 国立情報学研究所 20階 ミーティングルーム(2010室) (アクセスマップ) ※国立情報学研究所1階入り口にて身分証明書を提示の上、20階ミーティングルームに直接お越しください。 |
定員 | 38名 |
参加費 | 無料 |
募集対象 |
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セミナーで 学べること |
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配布物 | ・小冊子「はじめてのSTAMP/STPA」 ・書籍「はじめてのSTAMP/STPA(実践編)」 ・書籍「はじめてのSTAMP/STPA(活用編)」 ・事業成果集DVD「IPAソフトウェア高信頼化 早わかり 2018」 |
※セミナー会場でのお食事はお断りしております。ご了承ください。(お飲み物のお持ち込みは可能です。)
ITコーディネータの方へ
本セミナーは、ITコーディネータ協会(ITCA)に後援をいただいておりますので、実践力ポイント獲得の機会となります。
ITコーディネータの方も奮ってご参加ください。
※遅刻・早退の場合には、ポイントを認定しておりませんので、あらかじめご了承ください。
● 出席証明書はセミナー受付時にお渡ししますのでお申し出ください。
● セミナー終了後、事務局確認印を押印いたします。
氏名、ITC資格No.をご記入の上、受付にお越しください。(事務局確認印が無い場合、ポイントは無効です)
プログラム
※プログラムは変更になる場合があります。
時刻 | 概要 |
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12:30 | 受付 |
13:00~ 13:10 |
挨拶 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 准教授 吉岡 信和 氏 |
13:10~ 13:40 |
IoT時代に適した安全分析手法STAMP/STPA ~STAMP支援ツールSTAMP Workbenchの特徴~ STAMP/STPAの概説と「STAMP Workbench」ツールについて以下を解説します。 ・システム理論に基づく新しい事故モデルSTAMPとは? ・従来の安全分析の考え方とSTAMPの考え方の違い ・STAMPに基づく安全分析手法STPAと概略手順 ・STAMP Workbenchの特徴と使い方 <講師> IPA 社会基盤センター 調査役 石井 正悟 |
13:40~ 17:30 (適宜休憩あり) |
【グループ演習】STAMP理論に基づく効率的な安全分析を体験する! ヒューマンエラーや組織間の連携が課題となるITシステム運用の事例を題材として、「STAMP Workbench」を用いた以下の分析の手順とこつを体験します。STAMP/STPAにおいて間違えやすい、行き詰まりやすいポイントを中心に解説します。 ・アクシデント、ハザード、安全制約の識別 ・登場人物の抽出(コンポーネント抽出表) ・コントロールストラクチャーの構築 ・非安全なコントロールアクションの抽出 ・非安全なコントロールアクションの原因特定 演習の最後に、グループごとに分析結果を発表していただきます。 <講師> IPA 社会基盤センター 研究員 金子 朋子/向山 輝 |
セミナー参加お申込み
締め切り日時:2018年10月1日(月) 17時00分
申込期限を過ぎましたので、お申込み受付を終了いたしました。